食品・飲料や小売業向けにAI搭載のPLM/PXMソリューションを提供するCentric Software(米シリコンバレー、Dassault Systèmes子会社、日本法人:株式会社Contentserv、東京都港区、代表者・渡辺信明氏)は、不二製油グループのアジア太平洋地域本社であるフジオイル アジア(Fuji Oil Asia Pte. Ltd.、シンガポール)の導入事例を公開した。
フジオイル アジアはグループ傘下11社の原材料調達・販売・用途開発を統括し、アジア太平洋地域のB2B顧客に植物由来の食品原料を提供している。事業拡大に伴い、部門や拠点ごとに分散したワークフローが商品コンテンツ管理上の課題となっており、不二製油株式会社 経営管理部部長の永山勝博氏は、現地の営業・マーケティングチームが最新の仕様書やレシピを取りまとめるために多くの手作業が発生し、業務効率の面で課題になっていたと説明している。
この課題解消のため、フジオイル アジアは統合型商品情報管理ソリューション「Centric PIM™」と「Centric DAM™」を採用した。両ソリューションはAIを活用した「Centric PXM」の中核をなし、コンテンツ配信やデジタルシェルフ分析も含まれる。永山氏は、大量のカスタマイズ開発を避け、SaaSの標準機能でB2B食品業界特有の複雑な属性データを迅速に展開できる俊敏性を重視したとし、Centricチームが同社の複雑な製品マトリクスやアジア太平洋地域特有のビジネスプロセスへの理解を示したことを評価している。
導入により、製品仕様やレシピを単一のプラットフォームへ一元化し、各チームや販売代理店が承認済みの最新コンテンツへ直接アクセスできる体制を整えた。永山氏は、情報検索や資料作成のリードタイムを10〜15%短縮できたほか、古い仕様の情報が市場に出回るリスクも大幅に低減できたと述べている。新製品発売や季節限定キャンペーンの際には、アジア太平洋地域の販売代理店へ必要な販売支援資料を数秒で配布できるようになり、原料供給にとどまらず顧客の事業を支援するソリューションプロバイダーとしての役割強化につながっているという。
Centric SoftwareのCEO、Fabrice Canonge氏は、フジオイル アジアが商品情報を戦略的なビジネス資産へと進化させているとコメント。Centric PXMによる情報の一元管理が各地域への対応力とガバナンスを高めると同時に、長期的な成長を支える拡張性の高い基盤の構築につながっているとの見方を示した。
フジオイル アジアは2012年設立、不二製油グループのアジア太平洋地域本社としてグループ会社11社を統括し、原材料調達から販売・開発までを一元管理している。グループは世界15カ国35社を通じ、植物性油脂・業務用チョコレート・乳化発酵原料・大豆由来原料の4領域で食品メーカーや小売店に価値を提供しているとしている。株式会社Contentservは2017年10月設立、東京都港区虎ノ門に本社を置き、代表者は渡辺信明氏。資本金1,000万円。