食品宅配サービスを展開する株式会社阪急キッチンエール関西は、2026年9月15日、会員を対象に募集した「阪急キッチンエール あるある川柳」の入賞作品を発表した。商品が届いたときの気持ちをテーマに、宅配サービスを利用する日常を五七五で表現してもらう企画で、昨年に続き2回目の開催となる。
募集期間は7月26日から8月8日まで。ハガキとWebサイトで受け付け、300句を超える応募があった。入賞者は23人で、そのうち半数以上が70歳以上だった。同社は敬老の日を前に、会員の暮らしを題材にした作品を紹介している。
選者は、NHKラジオ「ラジオ深夜便 ぼやき川柳」でも選者を務める川柳作家の大西泰世氏。今回の発表では、最優秀賞1句と優秀賞2句について、同氏の選評とともに掲載した。
最優秀賞に選ばれたのは、大阪市の「ひろりん」さんによる「リビングでデパ地下売り場独り占め」。自宅にいながら商品を選ぶ様子を詠んだ作品だ。大西氏は、混雑した売り場へ出向かず、リビングでカタログを眺めながらゆっくり品物を選べる時間に着目し、その喜びを表した言葉を評価した。
優秀賞には、神戸市の「まる子」さんと、大阪市の「むらちゃん」さんの作品が選ばれた。まる子さんは、重い荷物を自宅まで届けてもらえることへの感謝を表現。大西氏は、自分で運ぶ際の負担と、配達を受けたときの気持ちを取り上げている。
むらちゃんさんの作品は、お料理キットを使って料理を仕上げ、その出来上がりを誰かに見せる場面を題材にしたもの。大西氏は、料理の経験にかかわらず、作れるメニューが増える喜びを詠んだ作品として紹介した。
このほか、入賞作品には、暑い日の商品の受け渡しや、配達をきっかけに増える家族との会話を題材にした句もあった。一人での食事を楽しみにする気持ち、取り寄せた郷土の味、亡き母が好んだ食品への思いなど、食にまつわる日常や記憶も詠まれている。
カタログで商品を選ぶときと、実際に商品を受け取ったときの楽しみを表現した作品も紹介された。発表では、買い物に出かける負担の軽減、家族などとのコミュニケーション、自宅で楽しむ食事、商品を選ぶ体験といったテーマごとに、優秀賞や佳作の一部を掲載している。
同社は、応募作品について、買い物の不便さだけでなく、食事や会話を楽しむ会員の様子が表れていたと説明している。大西氏も総評で、届いた商品を前にした各家庭の場面や、買い物への気持ちを表した作品が寄せられたことに触れた。
阪急キッチンエール関西は兵庫県伊丹市に本部を置き、食品宅配サービスを運営する。阪急阪神百貨店グループの宅配サービスとして、買い物の負担を減らすとともに、商品を選ぶ楽しさや食の楽しみを自宅に届けることを掲げている。