株式会社ファミリーマートは、プライベートブランドのベーカリーライン「ファミマルBakery」から展開する「超も~っちりパン」シリーズに、「も~っちり食感キーマカレーパン」を追加し、2026年9月15日より沖縄県を除く全国約16,100店で発売する。価格は176円、税込190円となる。

シリーズの実績も公表された。2026年4月の発売以来、約5カ月でシリーズ累計販売数が2,900万食を突破したという。集計期間は4月7日から8月25日までとなる。

食感を軸にしたシリーズという設計が、この数字を支えている。同社の説明によれば、日頃から親しまれている人気のパンを、これまでにない食感へ進化させたシリーズという位置づけだ。味ではなく食感を共通の切り口に据えることで、メロンパンやカレーパンといった定番商品をそれぞれ展開できる。売場から見れば、1つのシリーズ名で棚の一角をまとめられる構成といえる。

新商品の中身は、多彩なスパイスと鶏肉、オニオンを配合したキーマカレーのフィリングを、シリーズ共通の生地に包んだものだ。さらに生地にもカレー粉を練り込むことで、一口目から最後までカレーの風味を感じられるようにしたという。

生地にも味を付けるという手法は、フィリングを使った商品の課題に対する答えでもある。中身の量には限りがあるため、食べ進めるうちにパン生地だけの部分が出てくる。そこに同じ味を持たせれば、最後まで印象が薄まらない。商品名の説明としても分かりやすい。

販促の組み方も押さえておきたい。累計2,900万食の達成を記念して、新商品と既存の「も~っちり食感チョコメロンパン」の2品を、期間限定で10円引きとする。さらに同社のアプリを提示すると、20円相当のポイントが還元される。実施期間は2026年9月15日から9月21日までの1週間だ。

この設計には2つの狙いが読み取れる。1つは、新商品と既存商品を同時に対象とすることで、シリーズ全体の動きを作ることだ。新作だけを値引けば、そちらに需要が移るだけになりかねない。2品を並べることで、シリーズという単位で棚を見てもらう形になる。

もう1つが、値引きとポイント還元を組み合わせた点である。190円の商品に対して10円引きは約5%だが、そこに20円相当のポイントが加われば、実質的な負担は160円に近づく。ただしポイントを受け取るにはアプリの提示が必要なため、アプリの利用促進にもつながる。値引きだけで完結させず、次の接点を作る構造になっている。

同社は2026年9月に創立45周年を迎え、8つの分野に基づく取り組みを進めるとしている。今回の商品と販促は、そのうち「おいしい」と「ちょっとおトク」にあたる。

なお軽減税率の対象商品のため、税込価格は消費税8%で表示されている。地域により価格や発売日、仕様が異なる場合があり、一部の地域と店舗では取り扱いがないこともある。