株式会社エーデルワイスが展開する洋菓子ブランド「アンテノール」は、ハロウィン限定商品を順次販売する。全国の百貨店を中心に38店舗を展開しており、店内厨房で仕上げるケーキと焼菓子を扱う。
売場づくりの観点で押さえておきたいのが、商品ごとに販売開始時期を分けている点だ。
まず9月1日から10月31日まで販売されるのが、焼菓子の詰め合わせ「ハロウィン アソート」である。いたずらネコのイラストを使った限定パッケージに、ラングドシャとビスキュイの3種類を詰め合わせたもので、10個入りで税込918円となる。
一方、生ケーキは10月1日から31日までの1カ月間だ。北海道産クリームチーズのレアチーズムースと苺のムースをぎゅうひで包んだ「ハロウィン・レアチーズ」と、北海道産かぼちゃのクリームを使った「かぼちゃのモンブラン」が、いずれも税込789円で並ぶ。
さらに、8種類のミニケーキを詰め合わせた「ハロウィン・プティフール」は10月15日からの投入となる。8個入りで税込3,024円。モンブラン、パンプキンシュー、ショコラ、小倉抹茶、ぶどうのレアチーズ、苺のムース、むらさき芋のモンブラン、フルーツババロワという構成だ。
この3段階の立ち上げには、それぞれ理由が読み取れる。焼菓子は日持ちするため、早い時期から置いても問題がない。パッケージのデザインで季節感を出せるので、9月の売場にハロウィンの色を入れる役割を担う。贈答用としても使える価格帯であり、早めに買っておく層にも対応できる。
生ケーキは日持ちしないため、需要が立ち上がる10月に入ってからの投入が妥当になる。そしてパーティー向けの詰め合わせを月の中旬から出すのは、実際に催しが行われる下旬に向けて準備する層を狙ったものだろう。
3,024円という価格帯の商品を後半に置く構成も理にかなっている。単価の高い商品ほど購入の決断に時間がかかり、必要になる日が近づいてから動く。会期の後半に投入することで、売れ残りのリスクも抑えられる。
ハロウィンは、菓子を扱う売場にとって年末商戦の前に置かれた需要期にあたる。仮装や催しに参加する層だけでなく、季節の限定商品として買う層もいる。パッケージや形状で季節を打ち出しやすいカテゴリーであり、既存の定番商品を包装だけ変えて出すという手法も使いやすい。今回の焼菓子の詰め合わせが、まさにその形になっている。
なお店舗により取り扱い商品は異なる。同ブランドは1978年に神戸で誕生した。