くふう生活者総合研究所は、生活者8,312名を対象とした「市販のおにぎりに関する意識・実態調査」の結果を2026年9月11日に公表した。具だくさんでボリュームのある「一品完結型」のおにぎりについて、全体の約8割が購入経験または今後の購入意向を示している。
まず購入の実態から見ていく。市販のおにぎりを月1回以上購入する層は合計で60.4%だった。購入場所は「コンビニエンスストア」が85.7%で最も高く、「スーパーマーケット」も52.9%と半数を超えている。
一品完結型のおにぎりについては、「よく購入している」が3.3%、「たまに購入している」が27.4%で、購入経験者は約3割にあたる30.7%。これに「購入したことはないが食べてみたい」の47.4%を加えると、全体の78.1%が購入経験または前向きな意向を持つ計算になる。
売場の視点で最も注目したいのが、許容価格帯の数字だ。最も多かったのは「250円から299円」で29.4%、次いで「200円から249円」が25.7%、「300円から349円」が20.8%となった。350円未満が約9割にあたる89.5%を占めており、同研究所は300円台前半までが現実的な購入検討ラインだとしている。
この数字は、商品設計に直接影響する。1個で食事が完結するボリュームを持たせながら、350円未満に収める必要があるということだ。具材を増やせば原価は上がるが、価格を上げすぎれば検討の対象から外れる。その境界がどこにあるかを示すデータといえる。
購入する理由としては、「ボリュームがあり満足感がある」が53.2%で半数を超えた。次いで「短時間で食事が済む」35.4%、「1個で複数の具の味を楽しめる」35.0%が続く。「お弁当やおかずと主食を別に買うより節約できる」も30.8%あり、時間と費用の両面で評価されている構図が見える。
利用したい場面は「平日の昼食」が54.4%で最多、「外出先やレジャー先」が42.3%で続いた。手軽に、かつ満足感のある食事を短時間で済ませたい場面での需要が高いという結果だ。
具材については、「海鮮系」が54.8%でトップ、「肉系」が52.9%で続いた。加えて「定番具材の増量」39.4%、「複数の具が入っている」38.3%、「地域名物やご当地グルメ系」35.2%にも関心が寄せられている。
同研究所は、スーパーマーケットの惣菜コーナーでもこのカテゴリーが進化していると指摘する。くふう トクバイが主催する「おいしいもの総選挙2026」にも、全国から多様な一品完結型のおにぎりがエントリーしているという。店内調理を行うスーパーならではの大きめの具材を使ったもの、食べやすい棒状のもの、地域の味覚を詰め込んだものなどが並ぶ。
コンビニが主戦場のカテゴリーではあるが、店内調理という強みを持つスーパーにとっては、具材の量や鮮度で差を出せる領域でもある。調査は2026年9月4日から6日にかけて、同社グループのサービス利用者を対象にインターネットで実施された。