お仏壇や墓石の販売を手掛ける株式会社はせがわは、2026年の秋彼岸に向けた商品提案を公開した。あわせて各店舗と公式オンラインショップで「秋のお彼岸セール」を8月28日から9月30日まで開催している。同社の店舗数は2026年9月1日時点で138店舗となる。

2026年の秋彼岸は9月20日から26日までの7日間にあたる。春分と秋分の日を中日とした前後7日間がお彼岸とされる。

売場づくりの観点で興味深いのは、同社が提案する商品の選び方だ。3点が挙げられているが、いずれも手間を減らすという共通した性格を持っている。

1つ目が、供え物を模したローソクである。秋彼岸の定番であるおはぎの形を再現したもので、あんの質感まで作り込まれている。食べ物をモチーフにしたシリーズとして、団子や寿司の形のものも展開されている。実際の供え物と違い、傷まず片付けも不要という利点がある。

2つ目が、ガラス容器に生花を収めた「ボトルフラワー」だ。同社は、生花は日持ちがせず水替えが大変だという声を背景として挙げている。水の交換や手入れが不要で、ほこりや枯れを気にせず長期間供えられる点を訴求する。

3つ目が、フリーズドライの精進料理セットである。彼岸には精進料理を供える習慣があるが、一から手作りするのは負担になる。湯を注いで膳に盛り付けるだけで、数分で見た目の整った精進料理が用意できるという。

この3点に共通するのは、伝統的な作法の形を保ちながら、そこにかかる労力を削っている点だ。供養の習慣は続けたいが、日々の暮らしの中で時間を割くのは難しいという層に向けた提案になっている。仏具という商材において、需要の変化に商品で応えるという構図が読み取れる。

住まいの変化に対応する提案もある。実家の仏壇が今の住まいに合わない、リビングやマンションの雰囲気に合わせて小さくしたいという悩みに対し、コンパクトなモダン仏壇への買い替えを勧めている。和室と洋室を問わずインテリアに調和するデザインを揃えているという。

彼岸を買い替えの相談の機会として位置づけている点も、専門店らしい発想だ。家族が集まる時期であり、供養について話し合う場が生まれやすい。仏壇のように高額かつ家族で決める商品は、そうしたタイミングを逃さないことが重要になる。

セールの内容としては、仏壇と仏具の特別価格販売のほか、古い仏壇の引き取りを無料とする特典が用意されている。条件があるため、詳細は特設ページでの確認が必要だ。引き取りの特典は、買い替えの際に生じる最大の障害を取り除くものといえる。

このほか、墓の引っ越しや墓じまい、終活や相続に関する無料相談も受け付けている。

同社は1929年9月の創業で、仏壇仏具事業、遺骨供養事業、ライフサポート事業を展開している。