株式会社駿河屋が運営する「駿河屋 本店」は、オープン3周年を迎えるにあたり、2026年10月10日から12日までの3日間、「オープン3周年祭」を開催する。所在地は静岡県静岡市葵区だ。

公表されている企画の一部を見ると、体験型の内容が並ぶ。鉄道模型のハンダ付け教室、模型メーカーによるワークショップ、アニメーション制作会社の公開生放送、大型のカードゲーム大会、手のひらサイズのラジコンの体験会などだ。あわせてSNSのフォローとリポストによるキャンペーンも実施される。

売場づくりの観点で興味深いのは、この構成が販売そのものではなく、手を動かす体験に寄っている点である。ハンダ付け教室やワークショップは、商品を売る場ではなく、商品の使い方や作る楽しさを伝える場だ。扱う商材が趣味性の高いものであるほど、購入後の時間をどう楽しむかが次の購買につながる。

メーカーの協力を得ている点も、企画の性格を示している。模型メーカーが自ら教室やワークショップを開く形であれば、店舗側は場所と集客を提供し、メーカー側は商品知識と講師を提供するという分担になる。単独で企画するより負担が軽く、内容の専門性も高められる。

3日間という会期は、土曜、日曜、祝日の3連休にあたる。周年企画としては標準的な長さだが、連休に重ねることで遠方からの来店も見込める構成だ。複数の企画を日ごとに配置すれば、3日とも訪れる動機も作れる。

公表の仕方にも工夫が見える。同社は今回のリリースを9月11日時点の情報とし、その他のイベント情報については順次、特集ページと公式SNSで発表するとしている。一度にすべてを出さず、開催まで1カ月の期間を使って小出しにする形だ。発表のたびに話題を作れるうえ、来店を検討している層に繰り返し接触できる。周年企画のように日程が先に決まっている催しでは、有効な手法といえる。

店舗は2館構成となっている。駿河屋ビルは営業時間が10時から22時まで、買取受付は21時まで。けやきプラザ4階のゲーム館は10時から21時まで、買取受付は20時までとなる。

趣味系の専門店にとって、周年企画は既存客との関係を確かめる機会でもある。日常的に通っている層に向けて、普段はできない体験を用意する。売上そのものより、店に来る理由を増やすという発想だ。詳細は特設ページで案内されている。