株式会社エポスカードは、ゲーム実況グループ「ドズル社」とのコラボレーションによる「ドズル社エポスカード」に、新デザイン「おんりー」を追加し、2026年9月11日10時30分から申し込みの受け付けを開始した。年会費は永年無料、国際ブランドはVisaとなる。

投入のタイミングは、2026年9月12日と13日に京王アリーナTOKYOで開催される同グループのイベントに合わせたものだ。ファンが集まる催しの直前に申し込みを開始することで、関心が高まっている時期に接点を作る形になっている。

提携カードの設計として押さえておきたいのが、券面をメンバーごとに分けている点だ。グループ全体で1種類のデザインにするのではなく、個別のメンバーをあしらった券面を順次追加していく形になる。応援している対象がはっきりしているファン層に対して、選ぶ理由と、すでに持っている人がもう1枚を検討する理由の両方を作れる。

もう1つの特徴が、今回の券面に限ったポイント寄付の仕組みだ。利用金額に応じて付与されるエポスポイントのうち0.1%分を、エポスカードが会員に代わって保護猫の支援活動を行う団体へ渡す。医療支援をはじめ、猫たちを新しい家族へつなぐ活動に活用されるという。この寄付はドズル社エポスカードのうち「おんりー」デザインのみが対象となる。

入会と利用の特典も用意されている。新規入会または切り替え後、3カ月以内に累計で税込2万円以上を利用した会員に、非売品のオリジナルカードケースを進呈する。金額のハードルを設けることで、発行されただけで使われないカードを減らす設計だ。

小売の視点で見ると、この種の提携カードは店舗への送客とも無関係ではない。エポスカードの優待サービスには、飲食店やテーマパークをはじめとする全国約10,000の優待施設での割引に加え、提携各社の店舗での利用によるポイントアップが含まれる。提携先として挙げられているのは、モンテローザ、ノジマ、KEYUCAなどだ。

つまり、コラボ券面によって新たに会員となった層が、そのまま提携先店舗の優待対象になる。カード会社にとっては会員基盤の拡大であり、提携する小売や外食にとっては来店動機を持った顧客が増えることを意味する。自社の顧客層とは異なる属性の人が入口から入ってくるという点で、通常の販促とは違う広がり方をする。

同グループは、リーダーの「ドズル」を中心に5名で構成され、ゲーム実況動画を毎日公開している。グループのチャンネル登録者数は287万人を突破し、今回の券面となった「おんりー」の個人チャンネルも170万人を超えるという。いずれも2026年9月時点の数字だ。

ファンコミュニティを持つ相手と組む手法は、アパレルや雑貨、飲食でも見られるようになった。共通するのは、すでに熱量のある集団に対して、日常的に使うものを提供するという構図だ。カードのように使うたびに目に入るものであれば、接点は長く続く。