株式会社ニチレイフーズは、山形工場で発生する規格外カレーを原料に使ったクラフトビール「#2101 Part2 Beef Curry~Beyond upcycle! Never before !!~」を2026年10月11日から発売する。同社のアップサイクル商品としては第4弾にあたる。

原料となるのは、山形工場で業務用『レストランユース ビーフカレー』を仕込む際に発生する規格外カレーだ。鍋肌に付着したもので、品質に問題はないが製品には使えない部分を指す。これを発酵後のビールにペースト状で加え、スパイスの香りを活かす製法を採った。

商品の仕様は、品目が発泡酒、スタイルがPale Ale、内容量が330ml、アルコール度数が5度だ。原材料は麦芽(外国製造)、ホップ、カレーソース(山形県天童市製造)、デーツ、スパイスで構成される。保存は10度以下での冷蔵が必要になる。製造は山形県天童市のBrewlab.108で、製造者は加藤克明氏だ。

販売はBrewlab.108のオンラインショップで行う。あわせて10月11日には、モンテディオ山形のホームゲーム会場内「SDGsコーナー」でも提供する。

今回の商品は、アップサイクルビールとしては2本目になる。第3弾では規格外の麺を使ったビールを手掛けており、今回はその続きという位置づけだ。ニチレイグループの創立80周年にあわせた製造でもある。

工場で発生する端材を別の商品に転用する形は、食品ロス削減の取り組みのなかでも扱いが難しい部類に入る。量が一定しないうえ、保管や輸送の条件も通常の原料とは異なる。今回はビールという別の製造工程に組み込むことで、自社の設備や販路を使わずに商品化する流れを採った。ブルワリー側が地域資源の活用に関心を持ち、開発に賛同したという経緯も示されている。

販売先をオンラインショップに絞っている点も、この種の商品の性格に沿っている。発生量が限られる原料を使うため、量販の棚に継続して並べる前提では組みにくい。地域のスポーツクラブの会場で提供する形は、取り組みそのものを伝える場としても機能する。

食品を扱う事業者にとっては、廃棄として処理していた部分を商品に変えるという発想自体が参考になる。一方で、他社との連携、表示や製造許可の確認、販路の確保といった実務が伴うため、取り組みの規模は段階を踏んで決めることになる。

ニチレイフーズはサステナビリティを重要テーマに掲げ、食品ロス削減とアップサイクルによる価値創造を目指すとしている。

出典:株式会社ニチレイフーズ プレスリリース