生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると、冷凍食品の購入先はスーパーマーケットが78.6%で最も多く、商品を知るきっかけは店頭が50.4%で最多だった。調査は2026年8月10日から14日に、全国の20歳から59歳の男女で3か月以内に冷凍食品を購入した800人を対象にWEBアンケートで行った。
購入頻度は「週1回程度」が30.0%で最も多い。年代別に見ると、20代で週1回以上購入する人の割合は男性が63.0%、女性が45.0%で、男性の方が多かった。
購入先はスーパーマーケットが大半を占める一方、20代男性ではコンビニエンスストアが35.0%、会員制倉庫型スーパーが20.0%と、他の層より高い。同じ商品カテゴリーでも、層によって買う場所が分かれる結果になる。
この調査で押さえておきたいのが、商品を知るきっかけの内訳だ。全年代で店頭が最多の50.4%を占めた。一方で20代はSNSが20.5%、動画・レシピサイトが21.0%と、他の年代より高い水準にある。
半数が店頭で商品を知るという結果は、売り場での打ち出しが購入の判断に直接関わることを示している。冷凍食品はケースの中に並ぶため、商品の前面しか見えない。棚の位置やPOPの有無が、認知の段階から効いてくる構造だ。20代でSNSや動画の割合が高い点は、店頭以外の経路も併せて必要になることを示す。
選ぶ際に重視する点は、年代によって変化が見られた。味を重視する割合は20代の52.5%から50代の66.5%へ、手間の少なさは30.5%から50.0%へと、いずれも年代とともに上昇している。
栄養バランスを重視するという回答は10.5%にとどまった。ただし、改善してほしい点として栄養バランスを挙げた人は24.4%おり、20代男性では33.0%に達する。
選ぶときには見ていないが、改善は求めるという差は、訴求の設計に関わる部分だ。栄養面を前面に出しても購入の決め手にはなりにくい一方、不満として残っている。価格や味で選ばれたうえで、栄養の情報が添えられている構成が噛み合う可能性がある。改善要望の最多は「価格を安くしてほしい」の51.3%だった。
利用目的は「自分ひとりの食事」が43.5%、「料理の手間を省きたいとき」が40.6%で上位に並ぶ。節約を目的とする回答は15.4%にとどまった。価格の安さを改善点として挙げる人が半数いる一方、節約のために買っている人は少ない。価格への不満と、購入の動機が別の軸にあることを示す結果だ。
購入後に食べるまでの期間では、1週間以内が52.1%を占める。20代男性は3日以内が41.0%と早い一方、50代女性は保管して長めに使う傾向が見られた。
消費までの期間が短い層が半数を超えるという結果は、回転の速さにつながる。買い置きとして長く保管されるのではなく、短期間で消費されて次の購入に至る流れだ。発注の頻度や欠品の影響も、この消費の速さに左右される。
包装の形態では、袋入りが68.5%で最多だった。ジッパー付きの袋は全年代で女性の購入率が高く、40代では男女差が22ポイントに開いた。
同じ中身でも包装の形で選ばれ方が分かれる点は、品揃えの構成に関わる。ジッパー付きは一度に使い切らない前提の形状で、保管しながら少しずつ使う使い方と結びつく。40代女性で22ポイントの差が出ているのは、家庭での使い方の違いが包装の選択に表れた結果と読める。
調査を実施したネオマーケティングは東証スタンダード市場に上場している。