株式会社阪急阪神百貨店は、あんの催事「第12回 時をかけるあん」を2026年10月28日から11月2日まで阪急うめだ本店で開催する。最終日は17時に閉場する。会場は9階の祝祭広場とギャラリー横イベントスペースだ。
規模は約130ブランド、210種のあん菓子となる。今年は47都道府県のどら焼きのうち半分以上が初登場するとしている。
この催事で押さえておきたいのが、プレイベントを前週に置いている構成だ。「あんとアイスと珈琲と。」を10月21日から26日まで、9階のギャラリー横スペースで実施する。餅匠しづくのあん、ジュリアンアイスクリームのアイスクリーム、ノクリ コーヒーロースターのコーヒーを組み合わせた内容だ。
プレイベントが6日間、本催事が6日間で、間に10月27日が空く形になる。会場の入れ替えに1日を充てる配分だ。同じ階で続けて実施することで、10月21日から11月2日までの期間を通じて9階に客を呼ぶ流れを作れる。プレイベントで来た客に本催事の告知が届く構成にもなる。
ブランド数を束ねる枠組みとして、47都道府県のどら焼きという軸を立てている点も見ておきたい。約130ブランドを並べるだけでは、客がどこから見ればよいか分かりにくい。都道府県で区切れば、自分の出身地や関心のある地域から探せる。半分以上が初登場という点も、過去の回に来た客に対する変化として示せる材料になる。
1日の限定数と購入制限も複数の商品に設定されている。赤坂おぎ乃 和甘の「あずき蜜芋塩バター」は1個671円で、1日350個、お一人様4個までだ。350個を4個ずつ配ると最低88人に行き渡る計算になる。5個入りの生どら焼きセットは3,001円で、1日50セット、お一人様2セットまでとなる。こちらは最低25人分だ。
限定数と1人あたりの上限を組み合わせる形は、行き渡る人数を調整する設計にあたる。上限を設けなければ、少数の客がまとめ買いして早く売り切れる。人数の幅を確保すれば、開場から時間が経っても商品が残る余地が生まれる。
商品を客に選ばせる構成も複数ある。青森の匠あんこ堂は、10種のあんから2種を選べるどら焼きを702円で販売する。赤坂おぎ乃 和甘のワジェラートは1食765円で、8種から2種まで選べる。あんの種類を揃えたうえで組み合わせを客に委ねる形は、同じ商品でも選ぶ過程が加わる構成だ。
並ぶ商品の価格帯は幅がある。富山のボン・リブランの「生富也萬」が292円、フランボワーズ版が324円で1日300個。青森の匠あんこ堂のあんこシェイクが820円。京都の京煎堂のあずきモンブランパフェと抹茶版が各801円。長野の小布施堂の「栗かのこパフェ」が1,100円で1日200食となる。
大阪の氷とお芋の専門店 らんらんは、焼き芋あんパイが648円、あんぽてタルト 黄金が594円、蜜芋あんパフェ氷が1,281円だ。北海道のわらく堂の「白石あんぱん」は381円となる。
伝統的な菓子も揃える。塩瀬饅頭が3個入り702円、大手まんぢゅうが4個入り476円、薄皮饅頭 こしあんが5個入り859円で、リリースでは日本三大まんじゅうとして紹介している。
館内のカフェとのコラボも実施する。9階の丸福珈琲店では「あんこのホットケーキ デラックス」を10月28日から11月2日まで提供し、単品1,375円、ドリンク付き2,050円となる。差額の675円がドリンク分にあたる。同じ9階のア・ル・ロイックではあんバタークレープを750円、8階のかんみこよりでは自家製あんのスコーンセットをドリンク付き2,480円で出す。
催事場の商品だけでなく既存の飲食店を巻き込む形は、館内の回遊に関わってくる。あんを目的に来た客が9階の催事場で買い物をした後、同じ階や8階のカフェで食べる流れが生まれる。催事の期間に合わせて限定のメニューを出せば、普段とは別の来店理由も作れる。
購入の経路も複数用意している。阪急の食品サイトを通じたネット予約、店頭での受け取り、自宅への配送に対応する。
同じ期間には「ワールド・ティー・フェスティバル2026」も開催される。あんの菓子と茶という組み合わせは、館内で同時に見る客も想定できる構成だ。
このほか、日本あんこ協会会長のにしいあんこ氏のコメントも掲載されている。