株式会社コメリは、オリジナルブランドの3商品が2026年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。主催は公益財団法人日本デザイン振興会だ。対象はプライベートブランド「Natural Season(ナチュラルシーズン)」および自社企画の商品となる。

この受賞で押さえておきたいのが、3商品の価格だ。「ナチュラルシーズン アルミシステムテーブル」が税込9,980円、「ACコンパクト高圧洗浄機 10MPa(RL-CPWS8M)」が税込9,980円、「ナチュラルシーズン 真空パネルクーラーボックス」の最小サイズ15Lも税込9,980円で揃っている。

1万円を超えない価格に揃える構成は、PBの位置づけを示す形になる。ホームセンターの売場では、メーカーの商品と自社のPBが並ぶ。PBを選ぶ理由を価格に置くのであれば、どの商品も同じ水準に収めることで、ブランドとしての価格帯が伝わる。

審査員の評価にも、価格が共通して含まれている。クーラーボックスについては、高性能な製品は高価格帯が多い中で手頃な価格と高い保冷性能を実現した点が挙げられた。アルミシステムテーブルは1万円以下の価格ながら独自機能と丁寧な表面仕上げが、高圧洗浄機は価格とのバランスが評価されている。

3件すべてで価格が評価の軸に入る形は、性能だけを上げる設計とは別の方向になる。機能を高めれば価格も上がる構成が一般的な一方、価格を決めてからその範囲で何を実現するかという組み立て方もある。

クーラーボックスの価格体系も見ておきたい。15Lが9,980円、22Lが12,800円、36L(キャリー付き)が14,800円、47L(キャリー付き)が19,800円だ。

1Lあたりに換算すると、15Lが約665円、22Lが約582円、36Lが約411円、47Lが約421円となる。最も安いのは36Lで、47Lはそれより高い計算だ。容量が増えるほど単価が下がる形ではなく、36Lが底になる構成になる。

容量を選ぶ際に単価だけで決まるわけではないが、36Lと47Lの差は容量で11L、価格で5,000円になる。1Lあたりの単価では36Lが有利なため、使う人数や場面によって選び方が分かれる部分だ。

クーラーボックスの構造は、冷蔵庫に使われる真空断熱パネルを5面に、高密度発泡ウレタンをフタを含む6面に配置している。今年度はパネルの隙間をなくして密度を高めたとしている。保冷性能は自社の通常品と比べて約4倍との説明だ(自社比較)。色は淡いグレーに変更した。内部のバスケット状の仕切りなどの使い勝手と質感の高さも評価されている。

酷暑によるクーラーボックス需要の高まりが開発の背景として挙げられている点も、商材の性質と関わってくる。夏の需要に左右される商品で、気温が高い年ほど動きが出る。保冷性能を数値で示せる形であれば、売場での比較の材料にもなる。

アルミシステムテーブルの機能構成は、部材の使い回しに特徴がある。天板の一部を外して付属の「コンロトレー」を設置すると、七輪やカセットコンロをテーブルと一体化して使える。外した天板はフレーム側面に取り付けて拡張天板として使え、天板面積は最大1.5倍になる。

外した部材を別の用途に使う設計は、部品の数を増やさずに機能を足す形になる。外した天板を置いておく形であれば、使う場所に持ち運ぶ荷物が増える。側面に取り付けられれば、その場で面積を広げる役割に変わる。

天板はリバーシブルで、裏返すとエッジ付きになり、調味料などの滑り落ち防止に役立つ。脚は無段階で高さを調整でき、水平を保てる構造だ。

この商品は2026年の新商品で、予約販売の開始から1日で予定数を超える注文があったとしている。

高圧洗浄機は最大吐出圧力10MPaで、本体重量は約5.6kgだ。ホースやノズルなどの付属品を本体背面に収納できる構成で、正面はブランドカラーとロゴを中心にした外観となる。用途としてはベランダ、玄関周り、網戸、窓ガラス、洗車、農機具の泥汚れなどを挙げている。

審査員は、使用時だけでなく収納時まで考えたデザインである点を評価している。

収納の状態を設計に含める形は、使用頻度の低い道具の性質と対応している。高圧洗浄機は毎日使う道具ではなく、置かれている時間の方が長い。付属品が散らばる形であれば、片付けの手間も使うたびに発生する。本体にまとめて収まる構成であれば、次に使うときに揃っている状態で取り出せる。

同社は2017年からグッドデザイン賞に応募しており、これまでに累計15件(プライベートブランド商品13件、CSR・社会貢献活動2件)を受賞している。

コメリはホームセンター「コメリパワー」「コメリハード&グリーン」を展開しており、店舗数は1,234店舗(2026年9月30日現在)だ。本社は新潟市南区で、東京証券取引所プライム市場に上場している。

なお、商品によっては取り扱いのない店舗があり、その場合は取り寄せ対応となる。在庫はオンラインサイト「コメリドットコム」で確認できる。掲載価格は公開時点のもので、変更される場合がある。

出典:株式会社コメリ プレスリリース