株式会社カコムタク(ブランド名:ゲーム工房カコムタク)は、ハンズ3店舗で期間限定の特別展開を行っている。開始は2026年10月17日で、ハンズ新宿店とハンズ博多店は12月25日まで、ハンズ渋谷店は同店の閉店日である11月15日までとなる。ハンズ新宿店は5階での展開で、『アルモンデ広告社』の体験コーナーも設ける。
展開内容は、同社のボードゲーム各種の販売、新作『これ、堂山くんに回して。』の先行販売、小売店では扱いがなかった拡張パックの一部販売だ。
取り扱う商品は、累計発行部数1万部を突破した代表作『偏見プロフィール』、『妄想プロフィール』、『アルモンデ広告社』、今年夏に発売したお焼香リズムゲーム『ポクポクポクチン』となる。
この展開で押さえておきたいのが、会期の終わりを12月25日に置いている点だ。
ボードゲームは贈り物として買われる商材にあたる。複数人で遊ぶ性質のため、家族や友人が集まる場面と結びつく。12月25日までの会期は、クリスマスの需要を含む形になる。
一方でハンズ渋谷店は11月15日までだ。同店が閉店する日に合わせた設定で、新宿・博多の12月25日とは1か月以上の差がある。閉店に向けた特別企画も準備中とされ、詳細は公式SNS等で案内する予定としている。
体験コーナーを置く点も、この商材と関わってくる。
ボードゲームは、箱を見ただけでは中身の面白さが分かりにくい。ルールを読む必要があり、何人で何分遊べるかという情報も確認することになる。遊んでみて初めて判断できる部分が大きい商材だ。
実際に試せる場があれば、この段階を越えられる。店頭で体験した客がその場で買う形になり、箱を手に取って迷う時間が短くなる。一方で、体験コーナーには場所と説明する人が必要になる。常設の棚に並べるだけの形とは、必要な体制が変わる。
拡張パックの扱いも見ておきたい。同社はこれまで小売店で扱っていなかった拡張パックの一部を、この期間に販売する。
拡張パックは本体を持っている人が買う商品にあたる。本体を知らない客には選ぶ理由がないため、小売の棚では回転が読みにくい。通販やイベントでの販売が中心になるのは、買う層が絞られる性質によるものだ。
期間を限った展開であれば、この条件でも置ける形になる。本体と並べて売れば、既に持っている客が見つける可能性もある。
新作の販売の仕方も複数の経路を使っている。『これ、堂山くんに回して。』の先行販売は、ゲームマーケット2026秋(10月17日・18日、ブース番号D024)と今回の3店舗の特設コーナーで行った。一般発売は2026年11月を予定している。
イベントと小売を同時に使う形は、届く層が異なる。ゲームマーケットに来る客は商品を探しに来ているが、ハンズの売場を通る客は別の目的で来店している。同じ日に両方で出す構成であれば、既存の層と新しい層の双方に触れる機会になる。
新作の内容は、教室で手紙を回し、クラスの中心にいる堂山くんに最初に3通届けることを目指すものだ。手紙は1マスずつ進む「普通便」と、指で弾いて飛ばす「空便」から選べる。先生による没収、恋敵の妨害、席替えなどのイベントもあり、友達の席に止まると支援が発動する。
プレイ人数は2〜4人、プレイ時間は約20分、対象年齢は6歳以上で、価格は2,970円(税込)だ。
プレイ時間約20分という設定は、売場での説明にも関わる部分になる。1回に長時間かかるゲームは、遊ぶ機会を作ること自体が負担になる。20分であれば、集まった場で複数回遊ぶこともできる。対象年齢6歳以上という条件も、遊ぶ相手の範囲に関わってくる。
同社は大阪府枚方市の中学時代の同級生を中心に結成されたアナログゲーム制作チームで、メンバーはTVディレクターやデザイナーなど、各自の本業の経験を活かしているとしている。コンセプトは「君の仲間は、まだまだオモロい」で、会話や笑いが生まれるパーティーゲームを制作する方針だ。『偏見プロフィール』はテレビ番組や人気YouTubeチャンネルで紹介されたとされる。
同社は2025年12月の設立で、本社は京都府京都市、代表は橋爪里佳氏だ。設立から1年に満たない段階で、大型の小売店での展開に至っている。
なお、開催内容や期間は変更の可能性があるとされている。