株式会社カインズは、「カインズわん祭り2026」に合わせた寄付活動を2026年10月7日から11月9日まで実施している。全国のカインズ店舗および公式オンラインショップで購入された犬用のフード・用品すべてが対象で、総売上額の一部を公益財団法人どうぶつ基金へ寄付する。寄付の上限は111万円だ。

この寄付活動で押さえておきたいのが、金額の設定だ。

上限の111万円は、1が3つ並ぶ数字になる。11月1日は「犬の日」にあたり、「わんわんわん」と読める語呂が元になっている。

同社は2026年1月24日から2月23日まで「カインズ にゃん祭り2026」を実施し、222万円を寄付した。2が3つ並ぶ数字で、2月22日の「猫の日」に対応する形だ。

犬の企画で111万円、猫の企画で222万円という構成は、記念日の数字をそのまま寄付額に使う設計になる。企画の名称と寄付額が同じ数字で揃うため、告知の際にも覚えやすい形だ。

一方で、この設定は金額の大小が記念日の数字に従うことになる。猫の日が2月22日であるため222万円、犬の日が11月1日であるため111万円という形で、売上の規模とは別の基準で決まる構成だ。

上限を設ける点も見ておきたい。「総売上額の一部を寄付」としながら、上限が111万円と定められている。

売上に対する比率で寄付する形では、売れた分だけ寄付額が増える。企業側から見ると、売上が伸びるほど寄付の負担も大きくなる。

上限を設定すれば、この負担が確定する。対象商品が想定を超えて売れた場合でも、寄付額は111万円で止まる形だ。予算の計画が立てやすくなる一方、買う側から見れば、上限に達した後の購入は寄付に結びつかないことになる。

対象の範囲も特徴になる。犬用のフード・用品すべてが対象で、特定の商品を指定する形ではない。

対象商品を絞る形であれば、その商品に客を誘導できる。売場では対象品にPOPを付け、動かしたい商品を選べる構成だ。

カテゴリー全体を対象にする形では、普段の買い物がそのまま寄付につながる。客は商品を選び直す必要がなく、いつも買っているフードや用品を買えば対象になる。売場でも、対象品を見分ける表示が不要になる。

一方で、売上の予測は立てにくくなる。カテゴリー全体の売上に対する比率であれば、金額の見込みは幅を持つことになる。上限を設ける形は、この点にも対応すると読める。

公式オンラインショップも対象に含まれる。店舗で買う客とオンラインで買う客の双方が参加できる形だ。

寄付の実績も示されている。この活動は2024年から始まり、今回で5回目にあたる。

寄付金の使途としては、無料不妊手術チケットの配布によるTNR活動の支援、多頭飼育崩壊の救済支援、出張手術による「さくらねこTNR」の実施、家族探しを行う団体への助成金が挙げられている。

同社は譲渡会「くみまち犬猫譲渡プロジェクト」やオンラインマッチングサービス「しっぽの出逢い」も運営している。

ペット用品を扱う企業が譲渡の場を持つ形は、商品の販売とは別の機能になる。譲渡会は商品を売る催事ではなく、動物と飼い主を結ぶ場だ。オンラインのマッチングサービスも、商品の販売とは別の仕組みになる。

寄付先の公益財団法人どうぶつ基金は、1988年に横浜で設立された民間・非営利の動物愛護団体で、活動資金はすべて民間からの寄付でまかなわれている。設立から38年にあたる。

期間の設定も見ておきたい。10月7日から11月9日までの34日間で、犬の日である11月1日を含む形になる。

記念日の前後に期間を取る構成であれば、その日に向けた告知と、当日以降の購入の両方が対象になる。前回のにゃん祭りは1月24日から2月23日までの31日間で、猫の日の2月22日を含む設定だった。

いずれも記念日を期間の終盤に置く形になる。期間の前半で認知を広げ、記念日に向けて購入が集まる構成と読める。

「カインズわん祭り2026」の寄付活動は、2026年10月7日から11月9日まで、全国のカインズ店舗および公式オンラインショップで実施される。対象は犬用のフード・用品すべてで、寄付先は公益財団法人どうぶつ基金、上限は111万円となる。

出典:株式会社カインズ ニュースリリース