ゼビオホールディングス株式会社は、グループの野球専門店「ベースマンららぽーとTOKYO-BAY店」を常設店舗として営業継続すると発表した。同店は期間限定で出店していた店舗で、2026年11月1日以降は常設の店舗になる。
期間限定での営業は2026年8月1日から10月31日までだった。92日間、ちょうど3か月の期間にあたる。常設としての営業は翌日の11月1日から始まる形だ。
店舗は三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAYのNorthGate 3階(GALLERY・2内)にあり、所在地は千葉県船橋市になる。営業時間は平日が午前10時から午後8時まで、土・日・祝が午前10時から午後9時までだ。取扱商品はグラブ、バット、スパイク、ウェア、アクセサリーなどで、運営は株式会社ベースマンになる。
この決定で押さえておきたいのが、出店の判断を段階に分けた構成だ。期間限定で出店して商況を確認し、その結果をもとに常設化を決める形になる。新規の出店では家賃や人員の負担が長期にわたって生じる部分があり、立地と業態が合うかどうかは開業してからでなければ分からない要素が残る。期間限定であれば契約の期間が限られる形で、結果が見合わなければ終了できる構成だ。野球専門店は商材が特定の競技に絞られる業態で、商業施設の客層にその需要があるかという判断が必要になる。92日という期間はこの確認に充てられた形と読める。
移行の日程にも設計がある。期間限定の営業が10月31日に終わり、常設の営業が11月1日から始まる構成で、間に空白の日が入らない。閉店して改装や再開の準備を挟む形であれば売場が止まる期間が生じるが、営業を続けたまま契約の形だけを切り替える形になる。客の側から見れば店舗の営業は連続する構成で、期間限定が終わるタイミングで来店をやめた客が出る形は避けられる部分がある。
期間の切り方も整っている。8月1日から10月31日までの92日間は13週と1日の計算で、開始の8月1日と終了の10月31日はいずれも土曜だ。曜日を揃えた区切りになり、期間中の土日は27日、全体の約29.3%を占める。残り65日が平日の計算になる。小売では土日の売上が平日を上回る業態が多い形で、商況を判断するには土日が十分な日数含まれる期間が必要になる部分がある。
営業時間の設定も商材と対応している。平日が10時間、土・日・祝が11時間で1時間の差がある。1週間では平日5日で50時間、土日2日で22時間、合計72時間の計算だ。野球は練習や試合が土日に組まれる競技で、用具の買い替えや相談も週末に集中する部分がある。土日の営業時間を1時間延ばす形は、この需要の偏りと対応する構成になる。
立地の選び方も業態としては特徴がある。野球専門店は路面店やロードサイドに出る形が多く、駐車場を備えて用具をまとめて買う客に対応する構成が一般的だ。これに対して大型の商業施設の中に入る形では、買い物のついでに立ち寄る客が対象に入る。ららぽーとTOKYO-BAYは家族で訪れる施設にあたり、子どもを連れた来館者が多い部分がある。少年野球の用具は保護者が買う商材で、家族で来ている場面であれば一緒に選ぶ形になる。
対象の幅も商業施設の客層と合う部分がある。同店は少年野球から高校野球、大学野球、社会人野球、草野球までを対象としている。競技のレベルと年齢の幅が広い構成で、本格的な競技者から趣味として続ける層までが含まれる形だ。専門店として特定の層に絞る形であれば来店者は限られるが、幅を持たせる形であれば商業施設を訪れる多様な客層のなかから対象が生じる構成になる。
接客の方法も専門店の形を取る。野球に精通したスタッフが、ポジション、プレースタイル、競技レベルに合わせた商品を提案するとしている。グラブはポジションによって形状が異なり、バットも体格やスタイルで選び方が変わる商材だ。総合的なスポーツ用品店では各競技の商品を広く扱う形になるが、専門店であれば1つの競技に知識を集められる構成になる。同社は「野球のすべてはベースマンから」を理念としている。
交通の条件も示されている。JR京葉線・武蔵野線の「南船橋駅」から徒歩5分、京成本線の「船橋競馬場駅」南口から徒歩5分で、2つの路線からいずれも5分の距離になる。複数の路線から歩ける立地で、車を使わない客にも対応する形だ。
ゼビオホールディングスの設立は1973年7月で2026年で53年になる。本社は福島県郡山市朝日、代表者は諸橋友良氏、資本金は159億3,500万円で、東証プライム市場に上場している。ベースマンの本社は東京都新宿区、代表取締役は中村裕哉氏だ。