株式会社ハンズは、ハンズ渋谷店2Aフロアで、イラストレーターのくまみね氏による企画「くまみね in Shibuya」を2026年9月12日から10月31日まで開催する。営業時間は10時から21時までで、最終日のみ18時終了となる。延長の可能性もあるとしている。

同社によると、渋谷店で定期的に開催してきた同氏の企画は、今回で最後になる。そのフィナーレにふさわしいものとして、渋谷店を描いた限定商品を用意したという。

雑貨店の企画という観点で見ると、この構成にはいくつか押さえておきたい点がある。

1つ目が、店舗そのものを商品の題材にしている点だ。作家のイラストを使った商品は各地で展開されているが、その店を描いた絵柄であれば、そこでしか買えない理由が生まれる。転売や他店との競合も起きにくく、来店の動機としても分かりやすい。長く続けてきた企画の最終回という文脈も重なり、記念品としての性格が強まる。

2つ目が、価格帯の構成である。ステッカーが330円、アクリルスタンドとアクリルキーホルダー、ミニ額縁マグネットが各880円、マグカップとランチトートバッグが各1,650円という並びだ。数百円から手に取れる品を入口に置き、上は1,650円まで。複数を組み合わせて買いやすい刻みになっている。

3つ目が、購入特典の設計だ。対象商品を1会計につき税込2,000円購入するごとに、今回のキービジュアルに使われたイラストの描きおろしポストカードが1枚贈られる。なくなり次第終了となる。

この2,000円という設定が効いている。880円の商品を2つ買えば超え、1,650円の商品に330円のステッカーを足しても超える。単品で終わらせず、もう1点を手に取らせる水準に置かれている。しかも1会計ごとに1枚のため、複数回に分けて来店する動機にもなる。

会期が約7週間と長い点も特徴だ。土曜日から始めて、10月末まで置く。雑貨の企画としては長めだが、限定商品が揃っている以上、会期中にどこかで足を運べばよいという安心感がある。延長の可能性にも触れており、動きが良ければ伸ばす前提の設計といえる。

作家との企画を続けてきた店舗にとって、その最終回をどう位置づけるかは難しい判断でもある。単に終わらせるのではなく、限定商品と特典を用意して締めくくる形は、これまで足を運んできた層に対する応答になっている。

なお価格はすべて税込で、商品内容や価格は掲載時点の情報となる。店舗により取り扱い商品は異なる。