茨城県行方市は、市産のサツマイモ「行方かんしょ」のブランド品種「紅優甘」を使用した新商品の発売を記念し、2026年9月17日に水戸市の京成百貨店でPRイベントを開催する。会場は地下食品売り場で、開催時間は10時30分から14時頃までとなる。
当日は、開店前の10時から10時20分にかけて地下食品売り場で記念セレモニーを実施する。行方市の藤島副市長、JAなめがたしおさいの金田組合長らが出席し、あいさつとフォトセッションを行う予定だ。
販売の場面では、新商品をJALの客室乗務員と笹屋伊織の十代目女将がPRする。あわせて、1階外の特設会場には焼き芋カーが登場し、焼き芋の販売も行われる。
売場の観点から見ると、この企画は産地PRと催事販売を重ねた構成になっている。地下の食品売り場で商品を売りながら、屋外では焼き芋という分かりやすい形で香りと実演を見せる。屋内と屋外で役割を分け、通りがかりの人にも届く導線を作る形だ。
開店前にセレモニーを置いている点も、運営としては理にかなっている。営業時間中に式典を行えば売場の通行を妨げるが、開店前であれば影響がない。そのうえで、開店と同時に販売を始められる。来賓は12時頃に退席し、以降は14時頃まで各社のPRを継続するという流れも組まれており、式典と販売の時間が整理されている。
素材そのものの訴求力も、この企画を支えている。行方かんしょは日本農業賞の大賞と農林水産祭の天皇杯を受賞し、地理的表示、いわゆるGIにも登録された全国有数のブランドサツマイモだ。受賞歴と登録の事実は、売場で短く伝えられる情報として使いやすい。産地の名前だけでは差が伝わりにくい青果において、第三者による評価は選ぶ理由になる。
自治体が百貨店の売場を舞台にPRを行うという形も、催事を企画する側にとって参考になる。産地側は販路と露出を得られ、百貨店側は他店にない商品と話題性を得られる。副市長や組合長が登壇することで、単なる物販ではなく地域の取り組みという文脈が加わる。
サツマイモは秋の売場の定番であり、9月中旬という時期は需要が立ち上がるタイミングにあたる。焼き芋は香りで訴求できるうえ、調理済みで手に取りやすく、生芋の販売にもつながる。売場での展開を考えるうえで、実演と物販を組み合わせる典型的な形といえる。
なお記念セレモニーの取材を希望する場合は、9時30分に京成百貨店の従業員入口へ集合し、事前に食品部食品課へ連絡する必要がある。会場内には取材用スペースが設けられ、写真撮影とインタビューに対応するとしている。