株式会社東急百貨店は、東急百貨店吉祥寺店の屋上「太陽の広場」で「太陽の広場まつり」を2026年10月17日と18日に開催する。時間は各日10時から18時までで、参加費は無料だ。雨天・荒天時は中止となり、その場合は店舗ホームページで告知される。

芝生のある屋上を、来店客が家族や友人とくつろげる場として使ってもらうための催しで、同店では初めての実施にあたる。地元企業・団体と連携し、吉祥寺らしいフード、体験、音楽のプログラムを用意する。

屋上という遊休スペースを集客に使う構成が、この企画の軸になる。百貨店の屋上は催事や季節の売場として使われることもあるが、常時の収益を生む場所にはなりにくい。芝生を敷いた状態を活かして滞在の場として打ち出す形であれば、設備を大きく変えずに使える。

吉祥寺店長の菱川鉄太郎氏はコメントのなかで、屋上の心地よさを知ってもらい、買い物だけでなく「また遊びに来たい」と思ってもらうことが狙いだと述べている。地元企業や成蹊大学の学生の協力を得て準備したとしている。

フードエリアでは長野県の酒類と軽食を提供する。会場内で飲食が可能で、富士山を眺めながら楽しめるとしている。

酒類は4点だ。<VinVie>のシードルが330ml880円、750ml1,980円で各24点限定。<マンズワイン>の千曲川龍眼が750ml1,990円で24点限定。<南信州ビール>のogna APPLE HOPが330ml616円で24点限定。<西之門 よしのや>の長野県産 雲山 純米生原酒が720ml1,760円で12点限定となる。

フードは4点で、<いろは堂>のおやき各種が各291円、<アガタベーカリー>の牛乳パンが1個465円、<えびす屋>のわかさぎ空揚げ塩味が85g1,026円、<マサムラ>の天守石垣サブレが5枚入1,404円だ。いずれも数量限定となる。

限定数の設定が少ない点も、初開催という条件に対応している。各24点や12点という水準は、売り切る前提というより需要を確かめる数量にあたる。屋上の催事は天候で来場が大きく変わるため、在庫を抱えるリスクを抑える判断と読める。

イベントエリアは3つのプログラムで構成する。VR体験会は参加無料で17時までの実施だ。株式会社フレームシンセシスの『吉祥寺空間ラボ』によるもので、吉祥寺の街を上空から眺める体験や、観光地を訪れるような没入型コンテンツ、屋上に富士山やマスコットキャラクター「くままとなっく」が登場する作品などを体験できる。

弦楽四重奏コンサートは成蹊大学管弦楽団による演奏で、参加無料。13時と15時の2回、各30分で、子ども向けのアニメソングからクラシックまで演奏する。

ミニ縁日は17時までで、株式会社キャロルファンデーションが担う。射的、輪投げ、ヨーヨー釣りなどの屋台遊戯を各200円で用意する。「クジラのふわふわドーム」は参加無料で対象は3歳から10歳まで、3歳未満は保護者同伴で参加でき、1回5分の交代制となる。

有料と無料を組み合わせる構成も押さえておきたい。入場と体験の大半を無料にして来場の間口を広げ、飲食と屋台遊戯で収益を取る形だ。屋台遊戯の200円という価格は、子ども連れが複数回参加しても負担にならない水準にある。

地元企業と大学を巻き込む進め方も、運営の負担に関わる。VRは専門の企業、縁日は運営会社、演奏は大学の団体が担うため、自店で用意するのは場所と調整だけになる。初めての催しで規模を読めない段階では、外部に実務を分ける形が現実的といえる。

なお、屋台遊戯、ドーム遊具、酒類・フードの販売数には条件や制限がある。

出典:株式会社 東急百貨店 プレスリリース