株式会社イノベントは、商談専門展示会「FOOD STYLE JAPAN 2026 <九州>」を2026年11月18日と19日にマリンメッセ福岡A館・B館で開催する。時間は10時から17時までで、最終日は16時までだ。今回が第10回にあたり、テーマは「食の『これまで』と『これから』をつなぐ」となる。
来場には公式サイトでの事前登録(無料)が必要で、招待状だけでは入場できない。一人ずつの登録が求められる。
この展示会で押さえておきたいのが、今仕入れられる商材と将来の技術を同じ会場に並べる構成だ。
10回記念の展示企画は6つある。「防災と食」では、地震や豪雨などへの備えとして、おいしさと機能性を備えた「機能性災害保存食」を紹介する。「地域資源」では、廃棄されていたサザエを活用し、身入りや甘みが増したことを示す。
一方で「宇宙×食」では、宇宙食開発に取り組む地域企業の展示とセミナーを行い、包装技術や地域の食品メーカー・飲食店の取り組みを扱う。「培養肉」では、関西万博で展示した実物の培養肉を紹介し、「ミートメーカー」による製造過程も見られる構成だ。
商談専門の展示会は、本来その場で取引につながる商材を見る場にあたる。来場者は仕入れの候補を探し、出展者は販路を探す。価格や納期、ロットといった条件が話の対象になる。
培養肉や宇宙食は、この枠組みとは別の位置にある。現時点で小売や外食が仕入れて売る商材ではない。実物を見ても、発注の判断にはつながらない。
それでも展示に置く形は、テーマとの対応になる。「これまで」と「これから」をつなぐという設定であれば、現在の商材と将来の技術の両方が並ぶ構成になる。来場者にとっては、数年後の選択肢を知る機会として位置づけられる形だ。
防災食と地域資源の企画は、この対比の中では「これまで」に近い側になる。災害への備えは既に商材として動いており、廃棄されていた資源の活用も現在の取り組みだ。サザエの事例のように具体的な産品が示されれば、仕入れの検討にもつながる。
このほか「氷彫刻実演」として、全日本司厨士協会福岡支部の協力による実演も行われる。「10回記念関連セミナー」では、防災・宇宙食・地域資源などをテーマに、研究、小売、行政の連携による持続可能な養殖などを扱う。
同時開催展の構成も見ておきたい。4つの展示会が同じ会期・同じ会場で開かれる。
「KAKUYASU DEXPO」はカクヤスの主催、「第6回北洋銀行インフォメーションバザール」は北洋銀行ほかの主催で北海道が後援、「ふくおか発!機能性食品・ヘルスケア商品展示商談会」は福岡バイオコミュニティ推進会議の主催、「三陸・常磐消費地商談会」は復興水産加工業販路回復促進センターの主催だ。
事前登録をすれば、すべての同時開催展に入場できる。
主催者の異なる展示会が集まる形は、来場者と出展者の両方に関わってくる。商談展示会は、来場者が多ければ出展者が集まり、出展者が多ければ来場者が集まるという構造を持つ。単独で開く場合、この循環を一から作ることになる。
複数の展示会が同じ会場に集まれば、それぞれの来場者が他の展示会も回る形になる。1回の移動で複数の商談の機会を得られるため、遠方からの来場も成立しやすくなる。
産地の分散も特徴になる。北海道、三陸・常磐、福岡という異なる地域の商談会が同じ場所に並ぶ。九州で開催する展示会に北海道と東北の産品が集まる構成だ。
専門分野ごとのEXPOも設けられている。食品包装資材&機械EXPO、DX・経営支援EXPO、プレミアムフードパビリオン、食品OEM・原料・素材EXPO、ナチュラル&ウェルネスフードEXPOという区分だ。
食品そのものに加えて、包装の資材と機械、経営の支援、OEMや原料という領域が含まれる。商品を仕入れる以外の目的でも回れる構成になる。
売場に関わる提案も入っている。ホシザキ北九・南九の協力による業務効率化や販路開拓の提案、山崎製パンとタニコーの協力による「焼きたての価値を売り場へ伝える」提案だ。
店内で焼いて売る形は、売場の設備と作業の両方に関わる。設備を入れるだけでなく、焼き上がりの時間や見せ方といった運用の部分が売れ行きに影響する。機器のメーカーと製パンのメーカーが組む形は、この両面を扱う構成と読める。
このほか、海外輸出相談コーナー(ジェトロ福岡、中小機構九州本部の協力)、九州・山口PRコーナー、お弁当・お惣菜メニュー提案CUP(授賞式は11月18日)、「どこ食」(はたなか協力)も設けられる。
イノベントは2003年7月の設立で、本社は東京都港区南青山、代表は堀正人氏だ。