株式会社赤福は、東武百貨店船橋店6階イベントプラザで開催される「第38回にっぽんの味」に2026年10月29日から11月4日まで出店する。期間は7日間で、営業時間は10時から19時まで、最終日は18時までとなる。
昨年に続き、職人が仕上げた「つくりたての赤福餅」を会場で実演販売する。あわせて赤福が手がける和洋菓子店「五十鈴茶屋」の季節の和洋菓子も販売する。
この出店で押さえておきたいのが、実演で作る形を取っている点だ。
百貨店の催事で産地の商品を売る場合、工場で作ったものを会場に運ぶ形が基本になる。包装された状態で並べれば、販売の作業は陳列とレジに絞られる。
会場で作る形では、職人と設備を現地に持ち込むことになる。作業の場所を確保し、人員も配置する必要が生じる。
その代わりに「つくりたて」という状態で売れる形になる。同じ商品でも、作った直後のものと時間が経ったものでは状態が変わる。会場で作る構成であれば、その違いが商品の価値になる。
客の側から見ても、作る様子が見える点は購入の判断に関わる。包装された商品が並ぶ売場と、職人が作業している売場では、受け取る情報が異なる形だ。
商品の構成も見ておきたい。並ぶのは赤福の商品と、五十鈴茶屋の商品の2系統になる。
赤福の商品は、赤福餅12個入1,300円、白餅黑餅8個入1,100円、燦いちご餅5個入1,000円、燦チョコ餅5個入1,000円、燦マロン餅5個入1,200円、赤福ぜんざい1食入800円・3食入2,400円、赤福ほうじ茶ティーバッグ20個入700円だ。
五十鈴茶屋の商品は、あずきコルネ 和三盆クリーム1本350円、さつま芋コルネ1本350円、ピーナッツバターコルネ1本400円、和栗のテリーヌ1本2,500円、餅どらやき1個350円、季の羊羹 栗2個入600円、おかげ犬サブレ6枚入1,000円となる。
1社が2つのブランドで出店する形は、品揃えの幅に関わってくる。赤福餅を中心に揃える形であれば、商品の性質は和菓子に限られる。和洋菓子店の商品が加わることで、コルネやテリーヌ、サブレといった洋菓子系も並ぶ構成だ。
催事の区画は限られているため、1ブランドで埋める場合と2ブランドで分ける場合では見え方が変わる。客の好みや用途に応じた選択肢が増える形になる。
店内飲食も設けられている。赤福餅(2個)抹茶セット800円、あずきコルネ 和三盆クリーム ドリンクセット700円、さつま芋コルネ ドリンクセット700円の3品だ。
価格を分解すると、赤福餅12個入が1,300円のため1個あたり約108円になる。2個では約217円相当で、抹茶セットの800円との差は約583円だ。コルネのドリンクセットは、単品350円に対して700円のため、ドリンク分が350円相当になる。
店内で食べる形は、持ち帰りより単価が上がる構成になる。席と食器の提供が加わるため、商品の価格に飲食の対価が乗る形だ。催事の区画に飲食の席を作れば、客が滞留する時間も生まれる。
限定商品も2つある。「ピーナッツバターコルネ」は船橋店限定の新商品で、数量限定かつ持ち帰りのみとなる。「和栗テリーヌ」は今秋発売の数量限定品で、国産栗を使い、いがグリを思わせる見た目に仕立て、渋皮栗をのせている。
コルネは3種が並び、あずきとさつま芋が350円、ピーナッツバターが400円という設定だ。限定品だけ50円高い水準になる。
同じ形式の商品で価格に差を付ける形は、選ぶ基準に関わる。350円と400円であれば差は小さく、限定という条件が加われば選ばれる理由になる。一方で、ピーナッツバターコルネは持ち帰りのみのため、店内飲食のセットには入らない。
価格の幅を見ると、最も安い350円の商品と最も高い和栗のテリーヌ2,500円では約7.1倍の差がある。1本で2,500円という価格は、催事の商品としては高い水準に入る。贈答や自分向けの特別な商品という位置づけになる形だ。
燦シリーズの3品でも価格が分かれている。いちご餅とチョコ餅が5個入1,000円で1個200円、マロン餅が5個入1,200円で1個240円となる。使う素材によって価格が変わる構成だ。
なお、数量限定商品は予定数に達し次第終了し、天候や交通事情により販売開始時間や商品内容が変わることがあるとされている。
赤福は1707年(宝永4年)の創業で、2026年までで319年になる。本社は三重県伊勢市だ。五十鈴茶屋は伊勢の四季や風土を大切にし、和の素材を生かした洋菓子を提供する和洋菓子店とされる。