株式会社ジェイアール東海高島屋は、名古屋タカシマヤ10階催会場で「やさしい暮らし展」と「みんなのクローゼット」を2026年11月5日から11月10日までの6日間、同時開催する。
「やさしい暮らし展」はSDGsの課題に取り組むために始まった催事で、11回目にあたる。今回のテーマは「五感で愉しむやさしい暮らし」で、食品、スイーツ、生活雑貨などを集める。出店は55店で、うち6店が初出店だ。
「みんなのクローゼット」は全国の職人が手がける衣類や小物を扱い、出店13店のうち1店が初出店となる。2つを合わせると68店で、初出店は7店、約10%の水準だ。
この催事で押さえておきたいのが、トークイベントの特典の条件だ。
11月7日18時30分から約60分、10階催会場イベントスペースで「HUIS(ハウス)」のトークイベントが行われる。登壇は松下昌樹氏と中村康介氏で、予約は不要だ。
参加特典として缶バッジが配られるが、条件が「先着ではなく終了時に着席している方30名」とされている。
催事の特典は先着で配る形が一般的にあたる。会場に早く来た客が受け取る構成で、配布の作業も開始時に集中する。
一方で、特典を目的に来た客が受け取った後に退席する場合もある。トークイベントの場合、話が始まった後に席が空くことになる。登壇者から見れば聞き手が減る形で、後半に来た客には席があっても雰囲気が変わる。
終了時に着席している人を対象にすれば、この条件が変わる。最後まで聞いた客が受け取る形になるため、途中退席の動機が生じない。配布の作業も終了後にまとまる。
30名という人数も、イベントの規模に対応している。先着30名であれば開始前に列ができるが、終了時であれば着席している人数を数える形になる。
出店の期間も、店によって異なる構成だ。
会期は6日間だが、「coffee Kajita」は11月5日限定の出店となる。テイクアウトブレンドコーヒー601円、コーヒー豆(200g)1,801円、チョコレートタルト601円、小倉サンド(8個入)1,101円を扱う。
「マアル」は11月8日から10日までの3日間の出店だ。オーガニックコットンのインナーを扱い、rosepinkタンクトップと新月ショーツの上下セット(M・Lサイズ)が11,880円、各サイズ3セット限りで名古屋タカシマヤ限定となる。
1日だけ出る店と3日間の店、全期間の店が混在する形になる。会期を通して同じ顔ぶれが並ぶ構成であれば、客はいつ来ても同じ品揃えを見る。期間を分ければ、日によって内容が変わる形だ。
区画の運用という面では、入れ替えの作業が発生する。1日で終わる出店であれば、設営と撤収がその日のうちに行われる。一方で、限られた区画を複数の店で使える形になる。
数量の設定も極端なものがある。マアルは各サイズ3セット限りで、M・Lの2サイズであれば計6セットになる。「HUIS」のロングシャツワンピース(綿100%)29,480円は5点限りだ。
数点しかない商品を置く形は、売上への貢献では大きくない。一方で、その場でしか買えない商品という位置づけになる。職人が手がける商材であれば、作れる量に限りがある構成とも対応する。
商品の性質にも共通点がある。
「宇和島練り物工房 みよし」(初出店)のじゃこ天1個238円は、食品添加物や特定原材料9品目を使わず、揚げ油に国産なたね油を使用している。「choco rico」のニブチョコカヌレ1個800円は、カンボジアの自社農園で栽培したカカオを使い、砂糖を使わずパームシュガーで甘みを加える。各日50個限りで一人3個まで、名古屋タカシマヤ限定だ。
「SOKO」(初出店)の瀬戸田エコレモンコンフィチュール(プレーン、160g)2,139円は広島・瀬戸田産の無農薬レモンを皮ごと使用し、「豆腐みやもと」(初出店)の青大豆の青竹寄せ(400g)519円は国産青大豆100%となる。
これらはいずれも「使わない」ことを示す構成になる。添加物を使わない、砂糖を使わない、農薬を使わないという形で、含まれていないものが商品の説明になる。
売場では、この性質は説明を必要とする部分だ。含まれている素材は表示で分かるが、含まれていないことの意味は伝える必要がある。催事という形であれば、出店者が直接説明できる構成になる。
コスメ・雑貨では、「UlaUla」(初出店)のBBセラムパウダー(15g)4,950円が創業30年のオーガニックコスメブランドの商品、「MEGURIE」(初出店)は国産の和漢植物を使ったブランドでバランシングセラム(30ml)7,480円、バランシングウォーター(60ml)5,610円を扱う。
「みんなのクローゼット」では、「シロヤイチガントウキョウ」(初出店)の刺しゅうワンピース33,000円とGジャン33,000円(いずれも綿100%)、「一澤信三郎帆布」の手さげ(小)6,050円・手さげ(大)15,400円・ショルダー13,200円が並ぶ。
価格の幅を見ると、最も安いじゃこ天の238円と最も高い衣類の33,000円では約139倍の差がある。食品の単品から衣類までが同じ会場に並ぶ構成だ。
2つの催事を同時に開く形は、この幅を成立させる部分にもなる。食品と雑貨の催事に衣類を混ぜる形ではなく、別の催事として並べることで、それぞれの性質を保ったまま同じ会場に置ける構成になる。
なお、価格はいずれも消費税込みの総額表示となる。