株式会社東急百貨店は、渋谷駅周辺のフードエリア「SHIBUYA FOOD ISLANDS」で冬のギフト、スイーツ、惣菜の企画を展開する。あわせて10月から12月にかけての新店とPOP UPの情報も公開された。
同エリアは4拠点・8フロアで構成され、約240ショップ、合計約10,000㎡の規模になる。拠点は渋谷マークシティの「渋谷 東急フードショー」、渋谷スクランブルスクエアの「東急フードショーエッジ」、渋谷ヒカリエのShinQs内「東横のれん街」、渋谷区松濤の「THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE」だ。
ウインターギフト「ごほうびパレット」では、宝月堂の「MOCHI cube」10個入が4,860円(税込)、Minifilmの「バターサンド4種詰合せ」が5,052円、明治記念館の「しおもなかアイス」6個入が4,320円になる。MOCHI cubeはレアチーズ、小豆、抹茶、珈琲、生チョコの5種、バターサンドはレーズン、ロイヤルミルクティー、ガレットピスタチオ、ガレットショコラの4種だ。
冬のスイーツは3拠点それぞれから選ばれている。ベルアメールの「アメール」が810円、東急フードショーエッジ限定のアンヴデット「ストロベリーパフェ」が1,620円、祇園 北川半兵衞の「宇治抹茶生クリーム大福」が480円だ。惣菜・弁当は三笠会館の「オムライス ビーフシチューがけ」が1,801円、五代目 堺周の「本鮪 脳天ステーキ わさび醤油漬け」が681円、リッチクリームコロッケ東京の「ビーフハンバーグ&コロッケ御膳」が1,380円になる。
この企画で押さえておきたいのが、POP UPの期間設計だ。6本のPOP UPはいずれも木曜に始まり水曜に終わる。期間は7日が5本、14日が1本で、すべて7の倍数になる。完全な週単位のサイクルで運用される構成だ。最も早いラフィーユの「芋クロワッサン」が10月29日から11月4日まで、最後のカキモ米菓が11月26日から12月2日までで、全体では35日間、5週間が切れ目なく埋まる形になる。催事の区画は空けば売場が死ぬ部分があり、曜日を固定して週単位で回す形であれば搬入と撤去の工程も一定になる構成だ。
同じ区画での連続も確認できる。東横のれん街の地下2階フードステージB2では、リリアマンドが11月5日から11日まで、五ぱんだ焼きが11月12日から25日までの日程になる。前者の終了日の翌日が後者の開始日で、同じ区画が間を空けずに切り替わる形だ。五ぱんだ焼きは14日間で他の2倍の期間になり、1つの区画で7日の催事と14日の催事を組み合わせる構成になる。
新店の開業日も曜日と対応している。ニューヨーク・SOHO発のチョコレート専門店マリベルが東急フードショーエッジの1階に2026年10月28日にオープンした。水曜にあたり、POP UPの終了日と同じ曜日だ。渋谷店限定の「Art Ganache」と限定クッキー缶を販売する形で、常設の店舗と期間限定の催事が同じ曜日の区切りで動く構成になる。
価格の設定も検証できる。税込価格を1.08で割ると、MOCHI cubeが4,500円、しおもなかアイスが4,000円、アメールが750円、ストロベリーパフェが1,500円でいずれも区切りのよい金額になる。軽減税率8%の対象で、税抜の段階で切りのよい価格を設定した形だ。一方でバターサンドの5,052円は税抜で約4,677.78円、宇治抹茶生クリーム大福の480円は約444.44円になり、こちらは税込の金額を基準に決めた構成と読める。
惣菜の価格には1円単位のものがある。オムライスの1,801円は税抜1,668円に8%を掛けると1,801.44円で、1円未満を切り捨てた金額だ。本鮪 脳天ステーキの681円は税抜631円から681.48円で、同じく切り捨てになる。税抜で区切りのよい金額を設定しない形では、税込の表示が1円単位になる構成だ。惣菜は量目や原価が変動する商材で、価格を丸めにくい部分がある。
スイーツ3品の価格には倍数の関係もある。アメールの810円を基準にすると、ストロベリーパフェの1,620円は2倍、MOCHI cube 10個入の4,860円は6倍になる。単価で見るとMOCHI cubeは1個486円、しおもなかアイスは1個720円の計算で、ギフトの詰合せでも1個あたりの金額は単品のスイーツと近い水準に収まる形だ。
施設の規模も換算すると構造が見える。約240ショップを8フロアで割ると1フロアあたり30ショップ、約10,000㎡で割ると1ショップあたり約41.67㎡の計算になる。1フロアあたりの面積は1,250㎡、1拠点あたりは2,500㎡だ。百貨店の食品売場は小区画を多数並べる構成で、1ショップが40㎡程度であれば専門店の規模にあたる。この区画数が催事の入れ替えの余地にもつながる部分がある。
POP UPの商材選びにも傾向がある。リリアマンドは全品グルテンフリーの焼菓子でアーモンドパルプを活用する形、五ぱんだ焼きは米粉を使ったパンダ型の焼き菓子だ。小麦を使わない焼き菓子が6本のうち2本を占める構成になる。ウインターギフトの3品についてはぼる塾の田辺智加氏が実食し、コメントが特設ページで公開されている。同社の設立は2025年4月で、本社は東京都渋谷区宇田川町、代表者は稲葉満宏氏だ。