スマートCRMプラットフォーム『betrend』を提供するビートレンド株式会社は、株式会社あぶちが展開する婦人服ブランド『アップルハウス』のLINEミニアプリの開発を支援したと2026年8月5日に発表した。全国30店舗を展開するアパレルブランドが、紙のポイントカードとハガキDMによる従来の販促から、デジタルへ切り替えた事例となる。
導入の背景として挙げられているのは、アナログ運用が抱えていた3つの課題だ。1つ目が発送コスト、2つ目が人的リソースの負荷、そして3つ目がリアルタイムの購買行動を可視化できないことである。あぶちはこれまで紙のポイントカードやハガキDMを用いた販促を展開してきたが、顧客との継続的な関係づくりをこの手法だけで続けることに限界を感じていた。今回の導入は、販促費を最適化しながら、これまで届いていなかった顧客にもパーソナライズされたアプローチを行うための、マーケティング構造の抜本的なデジタルシフトを目的としている。
導入されたアプリは、アップルハウスの会員証として機能する。買い上げ金額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントは支払い時に利用できる。1ポイントは1円から使える設計だ。これにより、紙のポイントカードの運用やハガキDMの発送に伴っていた人的コストと郵送コストを大幅に削減し、効率的な顧客エンゲージメントの強化を実現するという。
主な機能は4つある。ポイント機能に加え、アプリ会員限定のクーポンを一覧表示するクーポン機能、新商品やキャンペーンなどの最新情報をプッシュ通知で届けるお知らせ機能、そしてキーワード検索やGPSによる最寄り店舗の検索と予約ができる店舗検索機能だ。
注目したいのは、採用されたプランである。今回は店舗販促に特化した低価格・短納期のプラン『betrend Lite for スマレジ』が採用され、ノーコードツールによる迅速なパッケージ実装が行われた。これは、スマートCRMプラットフォーム『betrend』とクラウドPOSレジ『スマレジ』を連携させたソリューションだ。
仕組みとしては、会計時にスマレジのスキャナーで会員証アプリを読み取ることで、購買情報やポイント、来店スタンプが自動で蓄積・付与される。蓄積した顧客データをもとに顧客属性や行動履歴を分析し、betrendの管理画面から最適なメッセージやクーポンを配信できる。ノーコードによるパッケージ提供のため、初期費用や月額の運用コストを抑えた導入が可能とされている。
30店舗規模のアパレルにとって、この構成には実務的な意味がある。会員基盤をゼロから作るスマートフォンアプリと違い、LINEミニアプリは追加のダウンロードや会員登録が不要で、LINE上でそのまま使える。紙のカードを配っていた顧客層に対して、レジでその場で切り替えを案内しやすい形だ。POSレジと連携しているため、購買データが自動で溜まる点も、店舗スタッフの手を煩わせない構造になっている。
紙のDMからの脱却という観点では、コスト削減以上に見ておきたいのが可視化の部分だろう。ハガキDMは誰に届いたかは分かっても、その結果として誰が来店し、何を買ったかまでは追えない。会員証アプリを介した購買データが溜まれば、どの顧客がどれくらいの頻度で来店し、何を買っているのかが把握できる。配信対象を絞ったクーポン施策も打てるようになるため、販促費の使い方そのものが変わってくる。
ビートレンドは今後の展望として、アプリの開発支援を通じて店舗とデジタルをつなぐファンづくりに貢献するとともに、外部システム連携の強みを活かした柔軟なCRMソリューションの提供により、外食・小売業界のDXと課題解決を後押しするとしている。
なお『アップルハウス』は、あぶちが1971年の創業以来展開している婦人服ブランドだ。天然素材をメインに、独自の染色方法で染め上げたオリジナルカラーの生地を使った服づくりを続けており、企画から流通、販売までを一貫して行い、国内生産にこだわっている点が特徴となっている。
長く続くブランドほど、既存顧客との関係が資産になる一方で、その関係を紙のやり取りで維持してきた期間も長い。今回の事例は、そうしたブランドがデジタルへ移行する際に、既存の顧客体験を大きく変えずに済ませる方法を示している。ポイントが貯まり、使えるという体験は紙のカードと同じで、変わるのは媒体と、店舗側で見えるようになる情報の量だ。同じ悩みを抱えるアパレルや専門店にとっては、規模感の近い参考例といえる。スマートCRMプラットフォーム『betrend』を提供するビートレンド株式会社は、株式会社あぶちが展開する婦人服ブランド『アップルハウス』のLINEミニアプリの開発を支援したと2026年8月5日に発表した。全国30店舗を展開するアパレルブランドが、紙のポイントカードとハガキDMによる従来の販促から、デジタルへ切り替えた事例となる。
導入の背景として挙げられているのは、アナログ運用が抱えていた3つの課題だ。1つ目が発送コスト、2つ目が人的リソースの負荷、そして3つ目がリアルタイムの購買行動を可視化できないことである。あぶちはこれまで紙のポイントカードやハガキDMを用いた販促を展開してきたが、顧客との継続的な関係づくりをこの手法だけで続けることに限界を感じていた。今回の導入は、販促費を最適化しながら、これまで届いていなかった顧客にもパーソナライズされたアプローチを行うための、マーケティング構造の抜本的なデジタルシフトを目的としている。
導入されたアプリは、アップルハウスの会員証として機能する。買い上げ金額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントは支払い時に利用できる。1ポイントは1円から使える設計だ。これにより、紙のポイントカードの運用やハガキDMの発送に伴っていた人的コストと郵送コストを大幅に削減し、効率的な顧客エンゲージメントの強化を実現するという。
主な機能は4つある。ポイント機能に加え、アプリ会員限定のクーポンを一覧表示するクーポン機能、新商品やキャンペーンなどの最新情報をプッシュ通知で届けるお知らせ機能、そしてキーワード検索やGPSによる最寄り店舗の検索と予約ができる店舗検索機能だ。
注目したいのは、採用されたプランである。今回は店舗販促に特化した低価格・短納期のプラン『betrend Lite for スマレジ』が採用され、ノーコードツールによる迅速なパッケージ実装が行われた。これは、スマートCRMプラットフォーム『betrend』とクラウドPOSレジ『スマレジ』を連携させたソリューションだ。
仕組みとしては、会計時にスマレジのスキャナーで会員証アプリを読み取ることで、購買情報やポイント、来店スタンプが自動で蓄積・付与される。蓄積した顧客データをもとに顧客属性や行動履歴を分析し、betrendの管理画面から最適なメッセージやクーポンを配信できる。ノーコードによるパッケージ提供のため、初期費用や月額の運用コストを抑えた導入が可能とされている。
30店舗規模のアパレルにとって、この構成には実務的な意味がある。会員基盤をゼロから作るスマートフォンアプリと違い、LINEミニアプリは追加のダウンロードや会員登録が不要で、LINE上でそのまま使える。紙のカードを配っていた顧客層に対して、レジでその場で切り替えを案内しやすい形だ。POSレジと連携しているため、購買データが自動で溜まる点も、店舗スタッフの手を煩わせない構造になっている。
紙のDMからの脱却という観点では、コスト削減以上に見ておきたいのが可視化の部分だろう。ハガキDMは誰に届いたかは分かっても、その結果として誰が来店し、何を買ったかまでは追えない。会員証アプリを介した購買データが溜まれば、どの顧客がどれくらいの頻度で来店し、何を買っているのかが把握できる。配信対象を絞ったクーポン施策も打てるようになるため、販促費の使い方そのものが変わってくる。
ビートレンドは今後の展望として、アプリの開発支援を通じて店舗とデジタルをつなぐファンづくりに貢献するとともに、外部システム連携の強みを活かした柔軟なCRMソリューションの提供により、外食・小売業界のDXと課題解決を後押しするとしている。
なお『アップルハウス』は、あぶちが1971年の創業以来展開している婦人服ブランドだ。天然素材をメインに、独自の染色方法で染め上げたオリジナルカラーの生地を使った服づくりを続けており、企画から流通、販売までを一貫して行い、国内生産にこだわっている点が特徴となっている。
長く続くブランドほど、既存顧客との関係が資産になる一方で、その関係を紙のやり取りで維持してきた期間も長い。今回の事例は、そうしたブランドがデジタルへ移行する際に、既存の顧客体験を大きく変えずに済ませる方法を示している。ポイントが貯まり、使えるという体験は紙のカードと同じで、変わるのは媒体と、店舗側で見えるようになる情報の量だ。同じ悩みを抱えるアパレルや専門店にとっては、規模感の近い参考例といえる。