株式会社湖池屋は、食塩を使わずにだし素材の旨みで満足感のある味わいを実現した「湖池屋プライドポテトGOLD 食塩不使用 幸せの極みだし」を、2026年9月7日から全国のコンビニエンスストアで先行発売した。全国のスーパーマーケットほか一般チャネルでは9月21日から発売となる。内容量は52g、価格はオープン価格だ。
この商品は、2025年3月に発売した「湖池屋プライドポテトGOLD STYLE 幸せの極みだし 食塩不使用」のリニューアル品にあたる。前身の商品は、塩を使っているかのようなしっかりとした味わいで、健康に配慮しながらポテトチップスを楽しみたい層や、減塩志向の層を中心に支持を得てきたという。
塩味を求めるカテゴリーで塩を使わないという設計は、それ自体が矛盾を含んでいる。だからこそ、だしの旨みで満足感をどこまで作れるかが商品の成否を分ける。素材を1種類増やすという変更は小さく見えるが、味の輪郭に関わる調整といえる。
味の面での変更点は、だし素材の拡充だ。新たに鰯煮干しを加え、帆立、昆布、鰹節、牡蠣、椎茸、鰯煮干しの6種構成となった。同社独自の「新!やみつきエンドレス製法」で引き出したじゃがいも本来の旨みと甘みに、この6種を組み合わせることで、食塩不使用でありながら奥行きのある味わいを実現したとしている。
製法についても説明がある。スライスしたじゃがいもを湯通しせずに旨みを最大限残し、3つの温度帯で揚げて食感を作り、2段階の味付けで風味を出すという構成だ。塩を使わない以上、素材そのものの味と、だしの旨みで満足感を作る必要がある。工程の説明が細かく示されているのは、その難しさの裏返しともいえる。
売場の視点で最も注目したいのが、パッケージと商品名の変更である。同社は、減塩スナックを求める人がより分かりやすく選べるよう、「食塩不使用」の訴求を強化した。商品名自体も、従来の「GOLD STYLE 幸せの極みだし 食塩不使用」から「GOLD 食塩不使用 幸せの極みだし」へと変更し、食塩不使用という要素を前に出している。店頭で見つけやすく、特長がひと目で伝わるパッケージに仕上げたという。
この変更は、探している人に届けるための設計だ。減塩を意識して商品を選ぶ人は、棚の前で表示を確認する。商品名の後方に置かれた情報より、前方にある情報のほうが目に入りやすい。菓子売場では商品が密集して並ぶため、パッケージの上部や商品名の冒頭に何を置くかが、選ばれるかどうかを左右する場面がある。
内容量52gという設計にも触れておきたい。標準的なポテトチップスより小ぶりで、1回で食べ切りやすい量にあたる。健康を意識して選ぶ層は、量そのものにも注意を払う傾向があるため、この容量設定は商品の性格と整合している。
健康を意識した菓子という領域は、扱いが難しい部分もある。減塩や糖質オフを打ち出した商品は、味が物足りないという印象を持たれやすく、繰り返し買われるかどうかは実際の味にかかっている。前身商品が支持を得たうえでのリニューアルという経緯は、その点をある程度クリアしていることを示している。
コンビニ先行で2週間、その後にスーパーへ広げるという発売スケジュールも、昨日発表された同社の別商品と同じ形だ。コンビニで話題と実売を作ってから、面を広げるという流れになっている。
棚での置き場所も検討の余地がある。減塩や健康を打ち出した食品をまとめたコーナーを持つ店舗であれば、そちらに置くことで探している人に届きやすい。一方で、通常のポテトチップスの棚に並べれば、健康を意識していなかった人の目にも入る。どちらを狙うかで置き方が変わる商品といえる。
発売を記念して、Xでのキャンペーンも実施される。公式アカウントをフォローしたうえでキャンペーン投稿をリポストすると、その場で当選が分かる形式だ。応募期間は2026年9月7日から9月13日まで、賞品は新商品2袋と湖池屋スナック4袋のセットで、抽選で50名に送られる。