株式会社グループセブ ジャパンは、ティファールの吸引式衣類スチーマー「エアロスチーム S(エス)」を2026年11月に発売する。参考価格は税込18,000円で、品番はDT9302J0、カラーはアイボリーだ。なお、この価格は想定価格であり、再販売価格を拘束するものではないとしている。
商品の特徴は吸引機能にある。独自技術「オプティフローテクノロジー」により、吸引で衣類にヘッドを密着させる構造を採った。もう片方の手で裾を押さえなくても、片手でシワを伸ばせる。ヒーティングかけ面と吸引を組み合わせ、アイロン台を使わずにプレスしたような仕上がりを目指すという。
衣類スチーマーは、ハンガーにかけたまま使える手軽さが選ばれる理由になる一方、生地を張らないとシワが伸びにくいという性質がある。裾を押さえる手が必要になるため、片手で完結しない点が使い勝手の課題だった。吸引で生地を引き付ける構造は、その部分に向けた解決策にあたる。
モードは3種類を用意する。「スチームのみ」「スチーム+ソフト吸引」「スチーム+ターボ吸引」から、素材やシワの状態に応じて選べる。ヘッドは回転式で、向きを変えられるため狭い場所にもコンパクトに収納できる。使用後は本体が冷めてから操作する必要がある。
仕様は、製品サイズが約140×170×250mm、製品重量が約1,100g、注水量が150mL、スチーム量が平均20g/分、定格消費電力が1260W、電源が100V/50-60Hz、コードの長さが約2.5mとなる。付属品は計量カップだ。立ち上がりは約35秒に対応する。
このほかの効果として、シワのばしに加えてウイルス除去・除菌、アレル物質や花粉の低減、殺ダニ、脱臭に対応するとしている。同社は、効果が使用時間、繊維の種類、環境、ニオイの種類などによって異なることを明記している。
開発の背景として示されているのは、2つの変化だ。スーツを着る機会の減少と、高機能衣類の普及により、手軽で効率的な衣類ケアへのニーズが高まっているという。ティファールの衣類スチーマーは、2026年6月時点で国内累計出荷台数が300万台を突破している。
売場の視点では、価格帯の設定が判断に関わってくる。税込18,000円という水準は、衣類スチーマーとしては上位の価格帯にあたる。数千円台の製品が並ぶカテゴリーのなかで、吸引という機能を上位モデルの根拠に据えた構成だ。機能の違いが使い方の違いとして説明できるため、店頭での比較には乗せやすい。
実演で見せられる商品でもある。片手で扱える点や吸引の効果は、言葉で説明するより動作を見せたほうが伝わる。家電の売場で実機を置ける場合、吸引あり・なしの比較を示す形が成り立つ。
発売時期の11月という設定も、商材の性格に沿っている。冬物の衣類は厚手でシワが目立ちやすく、クリーニングに出す頻度も上がる時期にあたる。年末の贈答需要にも重なる。