日本ロレアル株式会社は、ランコムの伊勢丹新宿店 本館1階 イセタン ビューティー コスメティックス内のカウンターを2026年10月14日にリモデルオープンした。コンセプトは「ROSE AGORA(ローズ アゴラ)」で、バラから着想を得てフレンチエレガンスとデジタルデザインを融合した空間としている。
カウンター内には「スキンケアバー」と、ブランド最高峰の体験を提供する「アプソリュ カウンター」を設けた。区画を分ける形は、価格帯と目的の違いで客を振り分ける構成にあたる。
この改装で押さえておきたいのが、店頭に置いた体験型の機器だ。3種類が用意されている。
1つ目が「セル バイオプリント」で、角層細胞の分析によって肌年齢「セル エイジ」を解析する。約15分で現在の肌状態と変化の速さを示す。診断・治療・予防を目的とするものではないと明記している。2つ目が「スキンスクリーン」で、3つのライトと高精細カメラで顔を撮影し、独自のAIで未来の肌を予測する。3つ目が「ジェニフィック専用美顔器」で、超音波ブースターによる集中ケアを体験できる。
機器を店頭に置く形は、オンラインでは代替できない要素を売場に持たせる組み立てになる。化粧品はECでも買える商材で、同じ商品であれば価格も変わらない。一方、角層細胞の分析や顔の撮影は、その場に機器がなければできない。約15分という所要時間が示されている点も、立ち寄るだけではなく滞在を前提とした構成を示している。
オープンを記念した特典も用意された。税込5,500円以上の購入者に、2026年10月14日から18日まで各日先着50名に生花のバラを一輪進呈する企画を実施した。1人1回限りで、オンラインは対象外だ。同じ期間には、ホリデー製品を先行で試せるスペシャリスト・アーティストの入店イベントも行われた。予約は店舗への電話で受け付けていた。
もう1つが、税込22,000円以上の購入者に先着500名へオリジナルポーチを進呈するものだ。ビューティーボックスとオンラインは対象外となる。
2つの特典を比べると、配布の方法が分かれている。バラは各日50名で5日間、合計250名が上限となる一方、ポーチは期間を区切らず先着500名だ。閾値は5,500円と22,000円で4倍の開きがあるが、人数の上限はポーチの方が多い。
この違いは景品の性質と関わってくる。生花は日々調達して当日に配る必要があり、保管もできない。1日の人数を区切る形は、仕入れる本数を決められる構成だ。ポーチであれば在庫として持てるため、期間を通して配れる。景品に何を選ぶかが、配布の設計そのものを左右する例になる。
先行発売の商品も複数ある。ホリデー限定メイク コレクシオン「ランコム ピンクパレス」を10月14日から伊勢丹新宿店とオンラインで数量限定で販売する。内容は、ザ スイート エスケープ パレットが15,400円、リング&シャイン グロッシー ハイライターが3色で各7,150円、ラプソリュ ルージュ ドラママットが3色で各6,600円、イドル リップ ジューシー トリートが5,500円だ。
「アプソリュ ソフトクリーム コフレ」は52,800円で数量限定となる。現品のクリーム(60mL)に、美容液、リッチクリーム、アイクリームの試供品を組み合わせたセットだ。
伊勢丹新宿店限定の商品も2種ある。「ジューシー チューブ メイク セット」は4,840円で、リップグロスの現品(15mL)にアイライナーとマスカラの試供品を組み合わせている。「ラッシュ イドル フラッター エクステンション #02 チョコレートブラウン」は8.5mLで5,940円の店舗限定色のマスカラで、460本のV字ナノブラシと自然由来ワックスを配合する。
セット商品の構成を見ると、現品に試供品を組み合わせる形が52,800円と4,840円の両方で使われている。価格には約11倍の差があるが、組み立ては同じだ。現品で満足した客が試供品を使って別の商品に移る流れを作る形で、価格帯を問わず成立する設計になる。
店舗限定色のマスカラを用意している点も、来店の理由に関わる。同じブランドの商品でも、その店舗でしか買えない色があれば、オンラインでは代替できない。特典の多くがオンライン対象外という条件も、同じ方向の設計だ。
オンラインでは10月14日午前10時から一部製品を除いて販売しており、税込3,900円以上で送料無料となる。配送による電話注文も受け付けている。混雑時には待ち時間が発生する場合があり、特典はなくなり次第終了となる。
ランコムは1935年創立で、135か国で展開し、約2万人のビューティーアドバイザーが在籍している。ブランド理念は「前を向く勇気(Fearless Optimism)」だ。