株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、「ふんわりスフレサンド 北海道産小麦・クリームチーズ使用」(190円、税込205.20円)を2026年10月27日から北海道内の店舗で順次発売した。北海道初の菓子用小麦「北海道白」を使ったスフレ生地に、北海道産クリームチーズを使ったクリームをはさんだ商品だ。

この商品で押さえておきたいのが、使われる小麦の位置づけだ。「北海道白」は北海道立総合研究機構 北見農業試験場が開発し、JAきたそらちが生産する菓子用の小麦になる。小麦は用途によって品種が分かれる作物で、パンに使う強力粉はグルテンが多く生地が膨らむ形、麺に使う中力粉はその中間、菓子に使う薄力粉はグルテンが少なく軽い食感に向く構成だ。

国内で生産される小麦は麺用が中心の部分がある。北海道は小麦の主産地だが菓子用の品種は限られる形で、菓子に使う小麦は輸入に頼る構成が多い。国産の菓子用品種が出れば調達の経路が変わる形になる。「北海道初の菓子用小麦」という位置づけであれば、道内で菓子用の小麦を一貫して調達できる形だ。生産するJAきたそらちは北海道内の農協で、原料の産地と加工の場所が近い構成になる。

役割の分かれ方も見ておきたい。品種の開発が公設の試験場、生産が農協、商品化が小売という構成だ。品種の開発には年数がかかり、交配と選抜を繰り返す工程になる。公的機関が担う形であれば、収益を前提としない長期の研究ができる構成だ。生産を農協が担えばまとまった量の確保ができる形で、新しい品種は作付けの実績がなく収穫量も手探りの部分があるが、組織として取り組む形であれば一定の面積で栽培できる。小売が商品化する形では販路が確保される。新しい品種を作っても使う先がなければ栽培が続かない部分があり、道内の店舗で売る商品に使う形であれば継続した需要が生じる構成だ。

シリーズの展開も特徴になる。同社はこの小麦を使ったスイーツを2026年4月にロールケーキ(第1弾)、7月にホットケーキ バタークリーム入り(第2弾)として発売しており、今回が第3弾だ。4月、7月、10月でいずれも3か月の間隔になり、第1弾から第3弾までは6か月になる。

3か月ごとに新商品を出す形は、季節の区切りと対応する部分がある。同じ原料を使いながら商品を入れ替える構成だ。1つの商品を長く売る形であれば客の購入は一度で終わる場合もあるが、定期的に新しい形で出れば同じ原料の商品を繰り返し買う形になる。

商品の形態も毎回変わっている。ロールケーキ、ホットケーキ、スフレサンドの3種で、いずれも生地が主役の菓子にあたる。クリームや具材より生地の食感が中心になる商品だ。菓子用小麦の特性を示す形であれば、生地が主役の商品が適する構成になる。クッキーやパイであれば焼き上がりの硬さが出るが、ロールケーキやスフレは軽さと柔らかさが問われる形で、グルテンが少ない小麦の性質がこの食感に関わる部分がある。

スフレサンドという形態も、生地の性質を見せる構成だ。スフレは卵を泡立てて膨らませる菓子で、生地が薄く軽い形になる。これを2枚でクリームをはさむ形であれば、生地の食感が口に入る部分が大きくなる。

価格も見ておきたい。190円で、軽減税率8%を掛けると205.20円になる。コンビニのデザートの価格帯では低い部類に入る形だ。地域限定の商品であれば流通の範囲が限られる構成で、北海道内の店舗だけで売る形は原料の産地と販売の地域が一致することになる。道産の小麦と道産のクリームチーズを使い、道内で売る構成だ。

客の側から見ると、地元の原料を使った商品という位置づけになる。北海道は農産物の産地として知られる地域で、道産の表示が判断の材料になる部分だ。小売の側から見ると、地域限定の商品は差を作る要素になる。全国で同じ商品を売る形であれば他のチェーンとの違いは出にくいが、地域の原料を使った商品があればその地域での品揃えが変わる構成だ。

なお、店舗により価格が異なる場合があり、予定数終了などで取り扱いがなくなる場合がある。画像はイメージとされている。

出典:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン プレスリリース