株式会社つぐつぐは、2026年11月1日(日)、京都市東山区に金継ぎ専門店「金継ぎつぐつぐ京都店」をオープンした。東京・恵比寿本店、浅草店に続く3店舗目である。築70年以上の木造一軒家を修繕した店舗で、伝統金継ぎのワークショップと、金継ぎ器や金継ぎキットの販売に特化している。
■ 1階は美術館のような展示・販売スペース
京都店の最大の特徴は、1階の展示・販売スペースだ。金継ぎとは、割れたり欠けたりした器を漆で修復し、金などで美しく仕上げる日本の伝統技術である。傷を隠すのではなく、その器だけの新しい表情として生かす。
国内外で関心が高まっていることを受け、京都店では展示・販売を大幅に拡充した。3店舗で最多となる100点以上の金継ぎ・漆芸作品をそろえる。金継ぎ師が一つずつ手作業で仕上げた器のほか、漆塗りの木製ワイングラスなど、さまざまな作品を展示・販売する。金の線が描く模様や、元の器との色の対比、職人ごとの仕上げの違いなど、作品はすべて一点ものだ。日常使いの器からインテリア向けの作品まで購入でき、ワークショップに参加しない人も自由に見学できる。
■ 水やり不要の新作アート「つぐ盆」
オープンに合わせ、金継ぎと盆栽を組み合わせた新しいインテリアアート「つぐ盆(TSUGU BON)」を初めて公開した。割れた盆栽鉢を本漆と金粉による伝統技法で修復し、保存加工したプレザーブド盆栽と組み合わせた作品である。生きた盆栽ではないため、水やりや剪定などの手入れが要らない。海外からの旅行者も持ち帰りやすい、日本文化のアート作品として提案している。
鉢の割れ方や金の線は一つずつ異なり、どれも世界に一つだけの作品になる。名前の「つぐ」は金継ぎの「継ぐ」、「盆」は盆栽やお盆の「盆」に由来し、フランス語で「良い」を意味する「bon」にも通じる。京都店では2点の展示・販売から始め、今後少しずつ種類を増やす予定だ。
■ 本漆と23金で本格的な金継ぎを体験
2階には、最大10名が参加できるワークショップ専用スペースを設けた。本漆と23金の金粉を使う伝統金継ぎを体験できる。本来、金継ぎは漆の乾燥と硬化に数週間から数か月かかる。つぐつぐでは職人が事前に下準備した器を使うことで、初心者でも90分で複数の工程を体験できるようにした。最後に自分で金粉をまいて仕上げ、完成した器を当日持ち帰れる。料金は1名22,000円(税込)で、予約優先制である。
■ ベテラン金継ぎ師が東京から異動
開業にあたり、恵比寿本店で長年指導してきたベテラン金継ぎ師2名が京都へ異動した。つぐつぐには10名以上の金継ぎ師が所属し、年間1,000件以上の修理を手がけている。京都では新規雇用も進め、地域に根ざした店づくりにも取り組む。
■ 「直して使う」を建物でも表現
店舗は、建仁寺や六波羅蜜寺にも近い静かな路地にある。古い建物を建て替えるのではなく、傷んだ部分を直して新しい役割を与える取り組みは、壊れた器に新たな価値を見いだす金継ぎの考え方そのものだ。京都店は、ブランドの理念を空間全体で表現した店舗となっている。
■ 店舗情報
・店舗名:金継ぎつぐつぐ 京都店(Kintsugi Tsugu Tsugu Kyoto)
・オープン日:2026年11月1日(日)
・所在地:京都府京都市東山区小松町572-15
・アクセス:京阪本線「清水五条駅」から徒歩約10分
・営業時間:10:00~18:00
・定休日:水曜日
・主なサービス:伝統金継ぎワークショップ、金継ぎ器と「つぐ盆」の展示・販売、金継ぎキットや道具・材料の販売
・駐車場・駐輪場:なし(住宅街の細い路地にあるため、近隣への配慮が呼びかけられている)
・Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/V38wgAsJvHqEydQQ8
・公式サイト:https://kintsugi-girl.com/
・Instagram:https://www.instagram.com/tsugutsugu_kintsugi/