ファミリーマートは、店内メディアを運営するゲート・ワンとともに、新型コーヒーマシンを活用した「FAMIMA CAFÉ液晶広告」の本格展開を2026年10月から開始する。併せて、店内のデジタルサイネージ「ファミマTV」の省電力化に向け、首都圏の一部店舗でLEDディスプレイの先行設置と検証を進める。

「FAMIMA CAFÉ液晶広告」は、コーヒーやフラッペの抽出中に、コーヒーマシンの液晶画面で広告を放映する仕組み。30秒から120秒超の待ち時間を活用し、マシンを利用する来店客へ情報を届ける。既存のファミマTVに加え、商品を受け取る際の接点として展開する。

対象のコーヒーマシンの設置店舗数は、2026年8月末時点で約16,000店。沖縄県と全国の「ファミマ!!」は対象外となる。広告出稿期間を14日間とした場合、延べ接触者数は約1,100万人を想定している。

放映は、15秒間の広告と19秒間のFAMIMA CAFÉのプロモーション映像を繰り返す構成とする。コーヒーマシンが抽出動作を行う全時間帯が放映対象で、ファミリーマートの店頭では取り扱っていない商品も広告を出稿できる。

本格展開に先立つ実証実験では、広告の認知や購買意向、購買データを調べた。同社の発表によると、広告認知率は63.9%、広告を見た人の購買意向率は50.2%だった。

広告認知率は、2026年5月12~25日に実施したファミペイのアンケートによるもので、調査対象は53,337人。購買意向率は、2月24日~3月9日のうち3日間、ファミリーマート店舗の出口で行ったアンケートとインタビューに基づき、321人を対象に調べた。

購買率については、液晶広告への接触者が非接触者の1.39倍となり、ファミマTVと組み合わせた放映では2.59倍だったと報告している。こちらはゲート・ワンが5月12日~6月15日の期間に、顧客IDとひも付いた購買データであるファミリーマートのID-POSを用いて計測した結果となる。

一方、ファミマTVでは、10月から首都圏の一部店舗へLEDディスプレイを順次設置する。従来の設備に対して、消費電力を50%以上削減できると見込んでおり、実際の店舗で環境負荷の低減と電気代の削減効果を検証する。

新たなディスプレイは、画面の枠がないベゼルレスデザインを採用する。同社は、映像表現の向上に加え、ディスプレイの耐用年数を延ばして機材の交換頻度を減らし、廃棄物の削減にもつなげる方針だ。消費電力の削減率は現時点での見込みで、今後の店舗での検証対象となる。

ファミマTVは、全国の店舗ネットワークを活用し、エンターテインメントやアート、ニュースなどのコンテンツを放映する店内メディア。地域や時間帯に応じた番組編成に加え、視認率や購買データによる広告効果の計測にも取り組んでいる。今回、コーヒーマシンの画面を使った広告を加えるとともに、既存設備の省電力化を進める。

出典:株式会社ファミリーマート プレスリリース