株式会社信濃屋食品は、フランス・コニャック地方の生産者ジャン・リュック・パスケ氏と共同設計した「JEAN-LUC PASQUET L’ORGANIC 46 JAPAN EDITION」が、「French Drinks Awards 2026」でダイヤモンド賞を受賞したと発表した。

同コンテストはフランス国内で生産された蒸留酒を対象とする大会で、今年が2回目の開催にあたる。ダイヤモンド賞は各部門のゴールド賞から最も優れた1品に与えられるもので、今回はコニャック部門のVSOP部門で選ばれた。評価は銘柄やボトルを伏せた状態での、業界専門家によるブラインドテイスティングで行われた。同社によれば、他の部門でも取り扱う生産者・商品が複数受賞している。

商品の仕様は、度数46%、熟成年数4年、容量700mLだ。ブドウ品種は有機栽培のユニ・ブラン100%で、産地はグランド・シャンパーニュ地区(エラヴィル)が87%、プティット・シャンパーニュ地区(ビラック)が13%となる。価格は税抜5,980円、税込6,578円だ。

注目したいのが度数の設定だ。46%は通常品より高い水準で、日本のバーカルチャー向けに設計したという。既存の商品をそのまま輸入するのではなく、仕向け先の市場に合わせて仕様を変えた形になる。

小売が生産者と商品を共同で設計する手法は、プライベートブランドの発展形として位置づけられる。価格を抑えるためのPBとは異なり、既存の生産者の技術を使いながら仕様だけを市場に合わせる組み立てだ。他店では扱えない商品になるため、価格競争から離れた販売ができる。

販売店舗は信濃屋の各店舗(代田食品館、野沢店、喜多見駅前店を除く)と信濃屋ウイスキーオンラインストアに限られる。販路を自社に絞る形は、独自商品を持つ意味をそのまま売上に結び付ける構成といえる。

テイスティングのコメントも示されている。色はライトゴールドで、香りは白い花やブドウの花を思わせる上品なフローラルと、リンゴや洋梨のようなみずみずしい果実感が特徴とする。味わいは繊細に始まり、穏やかなスパイスとほのかな蜂蜜の甘みが徐々に広がる。余韻は長く、爽やかでバランスがよいとしている。おすすめはストレートまたはコニャック・シュウェップスなどのカクテルベースだ。

スピリッツバイヤーの秋本勇達氏はコメントのなかで、受賞を大きな誇りとしている。生産者の姿勢に共感した信濃屋とパスケ氏が共同で設計した商品であり、受賞したバッチは日本市場向けだと述べた。一部をパスケの蒸溜所で保管している以外は、すべて日本への輸入品になるという。

生産者のジャン・リュック氏と息子のジャン氏も受賞を喜ぶコメントを寄せた。自社畑での栽培から蒸留、熟成まで一貫して自社で手がけたオー・ド・ヴィーを原料としており、生産者としての取り組みが評価されたと述べている。日本は長年の重要な市場であり、そこで評価を受けたことを特に嬉しく思うとした。

ジャン・リュック・パスケは1977年設立のコニャック生産者で、15ヘクタールの自社畑で原料から瓶詰めまでを自社で行う。1998年にはオーガニック認証を取得した。他社の廃業した蒸留所から原酒を買い付けるネゴシアンとしての活動も行っている。

信濃屋食品は1930年創業の酒と食品の専門店で、店舗とオンラインストアを展開している。

出典:株式会社信濃屋食品 プレスリリース