株式会社日本アクセスは2026年10月12日、「第14回 ご当地!絶品うまいもん甲子園」の準優勝校3校と共同開発した冷凍おむすび3品の販売を開始した。全国の小売店で取り扱い、参考価格は各328~348円(税抜)。製造はシノブフーズ株式会社が担当する。
開発に参加したのは、静岡県立田方農業高等学校、長野県佐久平総合技術高等学校、沖縄県立首里高等学校。各校の生徒が考案したレシピをもとに、地域の食材や郷土料理を取り入れた商品に仕上げた。
今回の商品化は、日本アクセスが大会の準優勝校に贈呈した副賞「商品開発の権利」を通じて実現した。開発テーマは、冷凍食品の需要と、時間や費用を意識した食事のニーズを踏まえ、片手で食べられる「冷凍おむすび」に決定。高校生と同社が約半年にわたり試作と改良を重ねた。
静岡県立田方農業高等学校が考案した「黒はんぺんフライおむすび」は、静岡名物の黒はんぺんをフライにして使用する。ソース焼きそば、魚粉入りのごはん、チーズソースを組み合わせ、紅しょうがを味のアクセントに加えた。
長野県佐久平総合技術高等学校の「キムたくマヨおむすび」は、長野県の学校給食で親しまれている「キムタクごはん」をベースにした商品。キムチとたくあんにマヨネーズのコクを加え、鶏つくねやもち麦ごはんを組み合わせている。
沖縄県立首里高等学校が考案した「じゅ~しぃおむすび」は、沖縄の郷土料理「じゅ~しぃ」をもとに開発した。アンダースーと呼ばれる豚味噌や、にんじんしりしりなど、複数の郷土料理を一つのおむすびに取り入れている。
一般販売に先立ち、日本アクセスが運営する食品専門クラウドファンディングサイト「サキニタベタイ」で先行販売を実施した。3品は同サイトの第1弾プロジェクトとして掲載され、すべてのプロジェクトが目標金額を達成。その後、全国の小売店向けに一般販売を開始した。
「サキニタベタイ」は、未発売や開発途中の食品を発売前に体験できるサイトとして、2026年4月に開設された。同社は、消費者ニーズの多様化や物価上昇を背景に、メーカーの商品開発や小売業の商品導入に伴う課題を挙げ、発売前に消費者の反応を把握するための仕組みとして運営している。
準優勝校との共同開発は今回で2回目となる。開発担当者は、実現が難しいアイデアもあったとしながら、地域への思いを込めた生徒の発想をできる限りそのまま商品にすることを重視したと説明している。
「ご当地!絶品うまいもん甲子園」は、全国の高校生が地域食材を活用したオリジナル料理で競う大会で、2012年から開催されている。日本アクセスはパートナー企業として参加し、勉強会や商品開発支援などを通じて高校生の取り組みを支援している。