※本件は欧州市場の取り組みです。マーケットプレイスの提供国は現時点で欧州8カ国で、日本は含まれません。

世界最大のIKEA小売運営会社Ingka Groupは10月7日、IKEAの中古品マーケットプレイスの次の段階を発表した。ポルトガルとスペインでは、下取りサービス「Buyback(バイバック)」をマーケットプレイスと連携させる試験を実施し、出品者がIKEAから直接買い取りオファーを受け取れるようにする。同時に、英国とアイルランドでは、会員プログラム「IKEA Family」の会員が、中古のIKEA製品を会員同士で直接売買できるようになった。

2年余りの実績

今回の展開は、2024年6月にマドリードとオスロで始まった最初の試験から、2年以上の学びを踏まえたもの。最初の6市場で、2026年8月31日までに1,500万回の訪問があり、9万5,700件の出品があった。利用者の25.5%が、IKEA Familyに新規加入した人または再び利用し始めた人で、新たな顧客との関係づくりにもつながっている。

価格面では、プラットフォーム上の中古IKEA製品は、新品の同等品より平均で60%安く購入できる。

直接買い取りオファーの試験(ポルトガル・スペイン)

Buybackは、対象の中古品をIKEAに直接売れるサービス。2026年12月末までに、ポルトガルとスペインで試験的にマーケットプレイスと連携させる。出品者は、対象商品を出品する際、出品が続いている間は、IKEAから直接オファーを受け取る選択肢を得る。そのうえで、別の顧客に売るか、IKEA店舗に持ち込んでBuybackを完了するかを選べる。

配送の試験

IKEAは、大型家具を中心に、売り手から買い手へ商品を運ぶ配送パートナーシップも試している。ポルトガルとスウェーデンでは、運搬を必要とする人と運べる人をつなぐTippTappとの試験が実施中だ。

市場での位置づけ

IKEA製品は、欧州の中古家具・インテリア市場の9%を占めるとの推計がある(Statista 2024)。2025年度には、Ingka Groupは約68万6,500点の中古IKEA製品をBuybackで調達し、再販売した。

提供国

マーケットプレイスは、すでにスペイン、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スウェーデン、ベルギーで利用でき、英国とアイルランドの開始で欧州8市場となった。10月14日にはドイツでも開始される予定だ。

出品・売却の仕組み

IKEA Familyの会員は、無料で出品できる。プラットフォームが、IKEA製品の特定、商品情報、画像、サイズ、推奨価格の入力を支援する。売れた際は、銀行振込、またはIKEA全店で使える15%のボーナス付きデジタル返金カードのいずれかを選んで受け取れる。

IngkaのDevelopment & Transformation ManagerのEmily Birkin氏は、「私たちは小さく始め、耳を傾けながら、マーケットプレイスを少しずつ育ててきました。データは、はっきりとした関心があることを示しています。IKEAへの直接販売の選択肢の試験や、配送パートナーシップの検討は、現実的な次の一歩です。英国・アイルランドでの開始と合わせ、これらの試験を通じて、多くの人が中古のIKEA製品を売買しやすくしていきます」と述べている。

出典:Ingka Group プレスリリース