株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、マシュマロ菓子「むにむにマシュ」を2026年10月13日から全国の店舗で順次発売した。セブン‐イレブンでの先行販売にあたる。価格は188円、税込203.04円だ。税込価格は軽減税率対象商品のため消費税8%で表示されている。
味はいちご風味で、パッケージを開けると豚の顔をかたどった立体的なマシュマロが現れる構成になっている。
この商品で押さえておきたいのが、価値の置き方だ。SNSで人気のスクイーズ玩具の弾力のある感触と、マシュマロのやわらかい食感を組み合わせたとしている。弾力と原材料のバランスを調整して、両方の性質を成立させたという説明だ。
菓子の価値を触感に置く形は、通常の商品とは異なる構成になる。菓子は味や食感で選ばれるのが一般的だが、この商品は食べる前に触って楽しむ段階を前面に出している。担当者も、食べる以外の楽しみ方として、仕事や勉強の合間の息抜きに使える体験を意図したと述べている。
背景として挙げられているのが、スクイーズ玩具が若年層のあいだで人気を集めている状況だ。気分の切り替えや息抜きに向くという点が評価されているという整理になる。日常の買い物に「わくわく」を届ける商品として位置づけ、触る、見る、食べるという3つの楽しみ方を示している。
素材にマシュマロを選んでいる点も、企画と噛み合っている。マシュマロはもともと弾力のある食材で、押したときの反発がスクイーズ玩具の感触に近い。全く別の食材で同じ触感を作ろうとすれば難度が上がるが、既にその性質を持つ素材を使えば、調整の範囲が限られる。
開封して初めて形が分かる構成も、商品の組み立てに関わる。パッケージの外からは中身の立体的な形が見えないため、開けた時点が1つの区切りになる。見た目を楽しむ要素を、購入後の場面に置いた形だ。
SNSで広がっている行為や流行を商品に取り込む形は、他の業態でも見られる動きにあたる。認知が先に広がっている題材であれば、商品の説明に使う言葉も通じやすい。一方で、流行の期間がどこまで続くかは読みにくいため、投入の規模や期間の設定が判断になる。
価格を188円に設定している点は、菓子の棚のなかでの位置に関わる。この水準であれば、買い物のついでに手が伸びる範囲に収まる。触感を試すという目的で初めて買う客にとっても、確かめるための金額として選びやすい構成だ。
先行販売という形も見ておきたい。セブン‐イレブンで先に出す構成は、後に他のチャネルへ広がる可能性を含んでいる。コンビニで反応を見てから展開を広げる進め方は、菓子の販路では複数の企業が採っている方法だ。全国での同時展開のため、地域を限って試す形とは異なる。
なお、価格や商品名、規格は店舗によって異なる場合がある。一部の店舗では取り扱いがなく、在庫がなくなり次第で販売を終了する場合もあるとしている。