合同酒精株式会社は、チューハイシリーズ「NIPPON PREMIUM」10アイテムのパッケージデザインを刷新し、2026年10月下旬から順次発売する。このうち北海道産富良野メロン、愛媛県産いよかん、千葉県産和梨の3アイテムは味わいも見直した。発売地域は全国で、荷姿は24本入りダンボールだ。

参考小売価格は全品183円(税抜)で統一されている。

この商品で押さえておきたいのが、価格を揃えている点だ。10アイテムが同じ価格で並ぶ構成では、客が選ぶ際の判断は産地と素材に絞られる。価格差があれば安い方を選ぶ理由が生まれるが、同額であれば中身で比べることになる。

売場の運用から見ても、価格の統一は扱いやすい。10品の価格が異なれば表示もそれぞれ必要になるが、1つの価格で揃えればまとめて示せる。棚替えの際の確認も減る。

商品名の付け方も特徴にあたる。「福島県産白桃」「青森県産ふじりんご」「長野県産シャインマスカット」のように、都道府県名と農産物名を組み合わせている。該当する9品はいずれもこの形式だ。

産地を商品名に入れる構成は、棚に並べたときの見え方に関わってくる。同じシリーズが並べば都道府県名が横に連なる形になり、客は産地から選べる。自分の出身地や旅行で訪れた土地の商品を手に取る動きも生まれる。シリーズとしてのまとまりを保ちながら、1品ごとに違いを示せる形だ。

パッケージのデザインについても説明がある。白を基調とし、表面は生産者が育てた農産物にリボンをかけて届けるイメージ、裏面は生産者の思いやこだわりを表現しているという。

缶の裏面に生産者の情報を載せる形は、商品を手に取る行為と結びつく。缶の裏面は通常、原材料の表示や注意書きが並ぶ面だ。そこに生産者の情報を置けば、手に取って回して読む流れが生まれる。棚の前で滞在する時間が伸びれば、商品そのものへの関心も変わってくる。

商品の構成を見ると、9品のうち8品はリキュール(発泡性)でアルコール分3%、容量350ml缶だ。福島県産白桃、青森県産ふじりんご、愛媛県産いよかん、長野県産シャインマスカット、宮崎県産日向夏、千葉県産和梨、奈良県産鶯宿梅、栃木県産とちあいかが該当する。

これに対して静岡県産緑茶割りだけが品目がスピリッツで、アルコール分4%、容量340ml缶となる。品目、アルコール分、容量のすべてが他の8品と異なる構成だ。果実を使う商品と茶を使う商品で、酒類の区分が変わることによる違いにあたる。

価格は同じ183円のため、容量で見ると100mlあたりは350ml缶が約52円、340ml缶が約54円となる。果実系と茶系で選ばれ方が分かれる商材のため、同じ価格に揃える判断になっている。

「NIPPON PREMIUM」は国産農産物を使い、アルコール分3〜4%の飲みやすさと素材の本格的な味わいを両立させたシリーズだ。来年で発売から14年目を迎えるロングセラーで、さらなる進化を狙い、日本素材の魅力を伝えて生産者や地域を応援する取り組みを目指すとしている。

14年にわたって続くシリーズで、味わいの変更を3品に限っている点も見ておきたい。全品の中身を変えれば既存の客の評価が変わる余地が生じる。デザインは全品を刷新しながら、味は一部にとどめる形は、棚での見え方を揃えつつ中身の変更を抑える構成になる。

オエノングループは、持株会社のオエノンホールディングス(1924年設立、東証プライム上場、代表取締役社長:西永裕司氏)を中心とする9社で構成されている。主力の酒類事業では焼酎や清酒を中心に、チューハイ、ワイン、製菓用洋酒などを扱う。2025年の連結売上高は876億円、連結従業員数は811名(2025年12月末現在)だ。

出典:オエノンホールディングス株式会社 プレスリリース