マイボイスコム株式会社は、「精肉類・肉料理」に関する調査結果を公表した。第5回となる調査で、2026年9月1日から7日にかけてインターネットで実施し、10,799名が回答した。結果はマイボイスコム調べによる。

この調査で押さえておきたいのが、好みと実際の購買が分かれている点だ。

よく食べる肉の種類(複数回答)では、豚肉が85.6%、鶏肉が82.3%で上位に並び、牛肉と食肉加工品がそれぞれ5割強となった。一方、最も好きな肉を1つ選ぶ設問では、牛肉が39.0%で最多となり、豚肉が27.3%、鶏肉が20.5%と続く。

豚肉は「よく食べる」で1位だが「最も好き」では2位、牛肉は「よく食べる」で5割強にとどまる一方で「最も好き」では1位という結果になる。好みの順位と実際に食べる頻度の順位が入れ替わる形だ。

この差は売場の構成に関わってくる。牛肉は好きだと答える人が最も多いため、売場の訴求としては効く商材になる。一方で、数量として動くのは豚肉と鶏肉だ。牛肉を前面に出して客を引きつけながら、実際の販売数量は豚肉と鶏肉で確保する構成が、この結果と噛み合う。

地域による差も示されている。牛肉を最も好きとする割合は近畿と四国でやや高く、北海道では低い。全国で同じ品揃えを組む場合と、地域に応じて配分を変える場合で、この差が影響する部分になる。

肉類と魚介類の比較も出ている。食事全般で肉類を食べることが多い人は6割弱で、魚介類を食べることが多い人は約15%だ。約4倍の差があり、肉類の方が食卓に乗る頻度が高い結果となる。肉類を多く食べる傾向は女性に高いとしている。

食べる頻度では、週4回以上と答えた人が4割強を占める。週2〜3回と週4〜5回が多い構成だ。週4回以上であれば、1週間の夕食の半分以上に肉料理が入る計算になる。

好きな肉料理(複数回答)では焼肉が64.6%で最多となり、しょうが焼き、カレー、トンカツ、からあげ・フライドチキンがそれぞれ6割強で続く。

上位5つが6割台に密集している点は、特定の料理に偏らない結果を示している。1つの料理が大きく抜けている形であれば、その料理に向けた商品や売り方に集中できる。差が小さければ、複数の用途に対応する必要が出てくる。焼肉は牛肉、しょうが焼きは豚肉、からあげは鶏肉と、料理によって使う肉の種類も分かれる。

肉類のイメージ(複数回答)では、「おいしい」が71.4%で最も多く、「スタミナがつく」が45.6%で続いた。「たんぱく質が多い」「栄養価が高い」はそれぞれ4割弱となる。

味の評価が7割を超える一方、栄養面の項目は4割台から4割弱にとどまる。肉を選ぶ理由として味が前面に出ており、栄養は補助的な位置づけになる構成だ。売場での訴求を考える際、栄養表示を前面に出す形より、味や調理の提案に寄せる方が実際の選び方に近いことになる。

料理による肉の使い分けと、好みと購買の逆転を合わせて見ると、売場の組み立て方が読める。豚肉と鶏肉は頻度の高い日常の料理に使われ、牛肉は好きだと答えられる商材として位置づけられる。焼肉が好きな肉料理の1位という結果も、牛肉が「食べたい」対象であることを示している。

調査では回答者の自由記述も集めており、全5,313件のコメントから料理の工夫や肉の選び方に関する内容が紹介されている。回答者10,799名に対して約半数が自由記述を残した計算になる。

詳細な調査結果は、同社のデータベース「MyEL」で有料提供されている。

マイボイスコムは東京都千代田区に本社を置き、代表取締役社長は清水慎太郎氏だ。

出典:マイボイスコム株式会社 プレスリリース