株式会社JR東日本クロスステーションは、同社リテールカンパニーが運営するコンビニエンスストア「NewDays」で、新たなコード決済サービス「teppay」の開始を記念したキャンペーンを実施している。
期間中にteppayでの支払いが合計5,000円(税込)以上になった客全員に、「NewDays 5%OFFクーポン」を進呈する。利用期間は2026年10月20日から11月30日までの42日間で、クーポンの有効期間は2027年1月15日から3月31日までの76日間だ。クーポンの利用にはNewDaysアプリのダウンロードが必要となる。
このキャンペーンで押さえておきたいのが、クーポンの有効期間を年明けに置いている点だ。
支払いの期間は10月20日から11月30日まで、クーポンが使えるのは1月15日から3月31日までとなる。この間に45日間の空白がある。12月1日から1月14日までは、条件を満たしてもクーポンが使えない形だ。
空白にあたる期間は、年末年始を含む。小売では年末にかけて需要が高まり、正月を挟んで落ち着く流れになる。この時期は販促を打たなくても客が来る局面にあたる。
一方で1月から3月は、年末年始の反動で動きが鈍くなる時期になる。クーポンの有効期間をこの時期に置く形は、需要が落ちる局面に販促を効かせる構成と読める。
クーポンを得るための支払いは10月から11月に行われるため、この期間の売上は決済サービスの利用で伸びる。使うのは1月から3月で、その時期の来店につながる。1つのキャンペーンで2つの時期に効く形になる。
クーポンの条件も見ておきたい。5%OFFクーポンは対象者全員に進呈され、何度でも使える形になる。
通常のクーポンは1回の使用で終わる。1枚で1回の値引きという形であれば、客が得る利益はその1回分に限られる。
何度でも使える形では、有効期間を通して5%引きが続くことになる。76日間のあいだ、NewDaysでの買い物が5%引きになる形だ。5,000円の支払いで得られる利益は、1回あたり250円相当ではなく、その後の購入額に応じて増える構成になる。
条件の設定も、購入の積み上げに対応している。対象は1回の会計ではなく、キャンペーン期間中の買い上げ総額だ。会計を合算できるため、1回の買い物で5,000円に届かなくても、42日間の累計で条件を満たせる。
コンビニでの1回の購入額は数百円から千円程度の水準にあたる。1回で5,000円を超える買い物は多くないため、合算を認める形が条件として必要になる。42日間であれば、週に数回の来店で届く計算だ。
決済サービスの性質も、この企画の前提に関わってくる。
teppayはモバイルSuica・モバイルPASMOの各アプリ内で使えるコード決済サービスで、Suicaの上限額である2万円を超える買い物が可能になる。teppayのバリュー(残高)を家族や友人との間で受け渡しできる点も特徴とされる。モバイルPASMOでのサービスは2027年春に開始予定だ。
交通系ICカードには残高の上限がある。日常の買い物では問題にならない水準だが、まとめ買いや高額の商品では足りなくなる形だ。コード決済で上限を超える支払いができれば、使える場面が広がることになる。
残高の受け渡しができる点も、従来のカードとは異なる。チャージした金額を他の人に渡せる形であれば、家族で1つの残高を分ける使い方も成立する。
アプリの構成にも条件がある。決済はteppay、クーポンはNewDaysアプリという形で、2つのアプリが関わる。クーポンを使うにはNewDaysアプリのダウンロードが必要になるため、決済サービスの利用者を自社アプリの会員にする流れも含まれる。
決済サービスの開始に合わせた販促であれば、目的は利用の定着になる。1回使って終わる形ではなく、継続して使われる状態をつくることになる。クーポンを自社アプリに置く形は、その後の接点を残す構成だ。
NewDaysは「行きも、帰りも、いつも近くに。」をテーマにしたコンビニエンスストアで、新たなオリジナル商品ブランド「ニュータス」を展開している。平均日販は782千円(2026年3月末時点)だ。
営業時間は1日14時間以上、売り場面積は30平方メートル以上250平方メートル未満で、駅の構内以外への出店も拡大している。
駅の構内に立地する店舗では、客は電車の利用に合わせて立ち寄る形になる。交通系ICのアプリ内で使える決済サービスであれば、その動線と対応する。駅の外への出店が広がる場合も、同じ決済手段が使える形は利用の範囲を保つ部分になる。
なお、画像はイメージとされている。