株式会社平和堂は、「女性サミット プレ会」を2026年10月9日に開催した。参加したのは管理職として活躍している女性社員36名で、女性活躍推進の原動力となるコアメンバーの意識醸成が目的だ。

会場はプロシードアリーナ彦根の2階多目的会議室で、所在地は滋賀県彦根市になる。開催時間は午前10時30分から午後4時までの5時間30分で、開催日は金曜にあたる。同社の本社も彦根市にあり、会場と本社が同じ市内に置かれる形だ。

プログラムは5本で構成された。代表取締役社長執行役員CEOの平松正嗣氏によるトップメッセージ、社外取締役の行木陽子氏による基調講演「女性活躍を平和堂の力に」、部長・店長として活躍する2名と行木氏によるパネルディスカッション、ワークショップ、交流会になる。ワークショップのテーマは「現在の職位・等級からのステップアップにおける課題と解決アイデア」で、グループ討論の形式で行われた。

この取り組みで押さえておきたいのが、参加者が現場を離れる時間の確保だ。参加者には店長として活躍する社員が含まれ、36名が同じ日の午前10時30分から午後4時まで会場に集まる形になる。小売業の管理職は店舗に常駐する職位が多く、店長が5時間30分にわたって店を離れるには代替の体制が必要になる部分がある。本部の職種であれば会議への参加は日常の業務に近いが、店舗の責任者が同時に複数抜ける形では各店で調整が生じる。開催日を金曜に置いた形は、土日の来客が多い業態との関係と読める構成だ。

プログラムの組み方も見ておきたい。開催時間は330分で、休憩を除いても5本の内容を収める構成になる。順序はトップメッセージで会社の方針を示し、基調講演で社外の視点を入れ、パネルディスカッションで社内の実例を出し、ワークショップで参加者自身の課題を扱い、交流会で締める形だ。会社の方針から個人の課題へと対象が移り、聞く内容から話す内容へと参加の形が変わる流れになる。研修の設計としては、受け身の時間を前半に置いて後半に参加者が動く構成にあたる。

ワークショップのテーマ設定も施策の段階を示している。「現在の職位・等級からのステップアップ」が課題として置かれる形で、参加者はすでに管理職にある社員だ。管理職でない社員を管理職に登用する段階ではなく、管理職にある社員をさらに上の職位に上げる段階の課題を扱う構成になる。女性管理職の比率を上げる施策では登用の入口が論点になる形が多いが、ここでは職位の中での昇進が対象に入る。

同社は2030年の定量目標として女性管理職20%以上を掲げている。5人に1人の水準で、2026年10月から2030年までは約4年になる。期限と比率を示した目標で、達成の進捗が数字で確認できる形だ。管理職の人数は配置と退職によって動くため、比率を上げるには登用の数と全体の人数の両方が関わる構成になる。

プレ会という位置づけも手順の設計にあたる。同社は来年度に「女性サミット(本開催)」を予定しており、女性管理職全員が集まる場とする構想だ。今回の36名はコアメンバーで、全員を集める前にこの層で意識を固める形になる。大人数を一度に集める形では議論が分散する部分があり、まず少人数で論点を整理してから広げる構成だ。全員が集まる場を作る場合、店舗の運営への影響はさらに大きくなるため、本開催の実施には調整の工程が伴う形になる。

社外取締役が基調講演を行う形も特徴だ。行木陽子氏は同社の社外取締役で、多様性を活かした組織づくりや女性リーダーの未来の可能性について話している。外部の講師を招く形であれば社外の視点が入るが、取締役であれば会社の状況を把握した上での内容になる部分がある。パネルディスカッションにも同氏が加わる構成で、社内の2名の実体験と組み合わせる形だ。

パネルの登壇者が部長と店長という組み合わせも、小売業の職位構造と対応している。小売業では店長が管理職の多くを占める職位にあたり、店舗数が多い企業であれば管理職の人数も店舗数に連動する部分がある。本部の部長職と店舗の店長職は業務の内容が異なる形で、キャリアの進み方も分かれる構成だ。両方の立場から実体験を出す形であれば、参加者がそれぞれの立場に近い例を聞ける部分がある。

会場に本社ではなく外部の施設を使った点も、集まる場の性格と関わる。本社の会議室であれば業務の延長に近い形になるが、別の施設であれば参加者全員が移動してその場に集まる構成になる。交流会をプログラムに組み込む形も、管理職同士の横のつながりを作る意図と対応する部分がある。

同社の設立は1957年6月で2026年10月時点で69年4か月になる。本社は滋賀県彦根市西今町、代表取締役社長執行役員CEOは平松正嗣氏、資本金は116億1,437万円で、東証プライム市場に上場している。

出典:株式会社平和堂 プレスリリース