三喜商事株式会社は、同社のブランド「Find My JAPAN」が監修した特設棚を「ローソン ヒルトン東京お台場店」に2026年10月1日から設置した。同ブランドがコンビニに監修棚を置くのは今回が初めてとなる。
設置場所はヒルトン東京お台場内2階の店舗で、「三喜雑貨 ヒルトン東京ベイ店」に続くホテル内での展開にあたる。宿泊客が主な客層になる立地だ。
この取り組みで売場の側から見て要点になるのが、同社が手がける範囲の広さだ。特製什器の制作、商品の選定と供給、英語POPの設置、展開後の棚のメンテナンスまでを一貫して担う。
店舗が提供するのは棚のスペースだけという構成になる。什器を自店で用意する必要がなく、商品の選定や補充の判断も先方が担う。新しい商材を入れる際には、仕入れの判断と在庫の管理が負担になりやすい。そこを外部に任せられる形であれば、導入のハードルは下がる。棚のメンテナンスまで含めている点も、継続して任せられる条件になる。
省スペースでの展開を前提にしている点も、コンビニの売場事情に合っている。コンビニの棚は食品と飲料で大半が埋まり、雑貨に割ける面積は限られる。限られたスペースでも高級感が出る特製什器を使うとしており、面積の制約を前提とした設計だ。
英語POPを置く形も実務的な意味を持つ。接客なしでも買い物ができるようにするための措置で、商品の説明をPOPで完結させる構成になる。インバウンド対応は語学のできるスタッフがいなければ難しいが、POPで賄えれば人手の制約を回避できる。深夜や早朝の時間帯でも同じ条件で売れることになる。
扱う商品は、招き猫「ご縁猫」、葛飾北斎デザインの国産Tシャツ「北斎プロジェクト」、手作りミニチュアハウスキット、ステッカー、箸などが挙げられている。紅葉シーズンに増える訪日客に向けて、省スペースでも「遊び心」と「本物志向」を両立した土産を提案するとしている。
品揃えの決め方にも自社の仕組みを使っている。インバウンド客は「本物志向」や「体験型」を求める傾向が強まっているとし、直営店のヒルトン東京ベイ店とラフォーレ原宿店で集めた声や分析をもとに選定している。自社店舗を検証の場として使い、そこで得た結果を他店の棚に反映させる流れだ。
同社は、ホテル、観光施設、商業施設、テーマパーク、飲食店・物販店の一部区画からの相談を受け付けている。空いたスペースを使って新しい商材を入れる手法を検討する事業者には、問い合わせの対象になる。