株式会社紀ノ國屋は、「スクエアミニポーチ」を2026年10月15日から店舗で順次発売した。オンラインストアでは10月14日20時から販売を開始している。価格は税込990円で、ネオングリーン、ネオンブルー、ネオンピンク、ネオンイエローの4色展開だ。
サイズは約10cm×10cmで、マチが3cm。重さは約31gとなる。素材はポリエステルとPVCだ。前面にゴムのような質感のPVCで紀ノ國屋のロゴを立体的に配し、背面には半透明のメッシュパネルを設けた。ファスナーと引き手には色を合わせたアクセントを入れている。
想定している用途として挙げられているのが、リップクリームや目薬といった小物に加え、充電ケーブルやアダプターなどのガジェット類だ。
この商品で押さえておきたいのが、販路の構成だ。取り扱うのは渋谷スクランブルスクエア、エキュート上野、グランスタ丸の内、大丸東京、ビーンズ阿佐ヶ谷、神戸三宮、ルミネ新宿、エチカ表参道、日本橋髙島屋S.C.の9店舗となる。
この9店舗はいずれも駅の構内か、駅に直結した商業施設にある。移動の動線上に位置する店舗だ。持ち歩く小物を収める商品という性格と、通勤や移動の途中で立ち寄る店舗という販路が噛み合っている。充電ケーブルやアダプターを用途に挙げている点も、外出先で使う前提の商品であることを示す。
商品のサイズも、売り場での扱いに関わってくる。10cm×10cm×3cmという寸法であれば、什器の一角やレジ周辺にも置ける。食品を主に扱う売り場で雑貨を並べる場合、確保できる面積は限られる。棚の占有が小さい商品は、既存の売り場に差し込みやすい構成になる。
オンラインを店舗より先に開ける進め方も見ておきたい。オンラインストアが10月14日20時、店舗が10月15日からの順次販売となる。店舗は9店舗に限られるため、その商圏外にいる客はオンラインでしか買えない。先に開ける形であれば、来店できない層にも機会を用意できる。20時という時刻は、仕事を終えた時間帯にあたる。
数量限定で、在庫がなくなり次第終了となる。店舗の在庫は日々変動するため、各店に問い合わせるよう案内している。物流や天候の影響で、店舗での販売が遅れる場合もあるとしている。
在庫が日々変動するという案内は、少量を多店舗に配分する際の実情を示している。9店舗に分けて並べれば、1店舗あたりの数は限られる。色を4種類用意しているため、店舗ごとに揃う色も変わってくる。問い合わせを促す形は、空振りの来店を減らす対応にあたる。
食品を主力とする小売がロゴ入りの雑貨を出す構成も、収益の面では意味を持つ。食品は粗利率が低く、1点あたりの単価も限られる。一方で、店名のロゴを入れた雑貨は価格の設定に幅があり、ブランドの認知をそのまま商品に変えられる。990円という価格は、買い物のついでに手が伸びる範囲に収まっている。
色の選び方も、食品の売り場に置く商品としては目を引く構成だ。ネオン4色という展開は、落ち着いた色味で揃えるより視認性が高い。什器の一角に置いた場合でも、色で気づかれる余地が生まれる。
紀ノ國屋は1910年創業で、東京都に本社を置く。