株式会社そごう・西武は、そごう大宮店(埼玉県さいたま市)で2026年のクリスマスケーキの予約販売を実施する。さいたま市など地元埼玉の人気パティスリーとホテルのケーキを比較しながら選べる企画だ。
この企画で押さえておきたいのが、受注の仕組みを絞っている点だ。申込はインターネットのみで、店頭と電話での予約は受け付けない。配送もなく、支払いはクレジットカードのみとなる。
受注の経路をオンラインに限る形は、繁忙期の人員配置に関わってくる。クリスマスケーキの予約を店頭で受ける場合、注文書の記入と確認、受け取り日時の調整、代金の受領といった対応が売場で生じる。電話での受付も、同じ内容を口頭で確認する作業になる。これらをオンラインに寄せれば、売場の人員は通常の販売に充てられる。
決済をクレジットカードに限っている点も同じ方向だ。現金での前受金が発生しないため、金銭の管理や当日の精算が不要になる。配送を行わない構成も、梱包や配送業者との手配を省く形にあたる。受注から決済までを自動化し、人手は当日の引き渡しに集める組み立てになる。
受付期間は12月10日23時59分までだ。受け取りは12月24日と25日の各日11時から18時までで、場所は7階催事場内の特設会場となる。
締切を受け取りの2週間前に置く形は、製造側の都合と合っている。パティスリーが個別に作る商品のため、受注数が確定してから仕込みに入る期間が必要になる。11店の注文をまとめて各店に伝える工程も挟まるため、余裕を持った締切が求められる。
受け取り場所を7階の催事場に設けている点も、運営上の判断として読める。食品売場で引き渡せば、通常の買い物客と予約客が同じ場所に集まる。別の階に特設会場を置けば、受け取りの列が売場の動線を妨げない。
取り扱うのは11商品で、いずれも限定販売となる。限定数は30台のものが2商品、50台のものが9商品で、合計すると510台だ。これを12月24日と25日の計14時間で引き渡す計算になる。
商品の構成を見ると、サイズと価格帯が対応している。5号(約15cm)が7商品で、価格は5,501円から7,560円。4号(約12cm)が3商品で、4,351円から5,400円だ。このほか長方形の商品が2点あり、いずれも6,480円となる。4号は5,400円以下、5号は5,501円以上で、サイズによる区分と価格帯が重なっている。
最も高いのはPÂTISSERIE APLANOSの「シャインマスカットタルト」で、5号7,560円、限定50台だ。最も低いのはCOLOLIEの「ノエルフレーズ」で、4号4,351円、限定50台となる。
このほか、pâtisserie masayuki nakamura by Blancの「ピスターシュ・マロン」が5号6,588円、ACACIERの「メリー・アントワネット」が5号6,891円、ANCiPiTの「タンタシオン」が5号6,501円で限定30台だ。Pâtisserie Chocolaterie Vent Agréableの「ショコラオランジュ」とpatisserie KNOCK KNOCKの「フランボワーズ・ピスターシュ」はいずれも6,480円の長方形となる。
Plat Chaleureuxの「ピスタチオフロマージュノエル」が4号5,400円、Kazu Bakeの「たっぷり苺とわた雪のタルト」が5号5,980円、PALACE HOTEL OMIYA(パレスホテル大宮)の「ノエルフレーズブラン」が5号5,501円、Pâtisserie Porte Bonheurの「ショートケーキ」が4号4,981円で限定30台だ。
地元埼玉の店に絞った構成も、企画の性格を示している。全国の有名店を集める形であれば、どの百貨店でも似た品揃えになる余地がある。地元の店を並べて比較させる構成は、その土地の客に向けた内容になる。ホテルのケーキを1点含めている点も、パティスリーとは別の選び方を残す形だ。
洋酒の使用有無も商品ごとに記載されている。子どもが食べる場面を想定する客にとって、確認が必要な項目にあたる。