東芝テック株式会社は、電子レシートアプリ「スマートレシート」を2026年10月13日にリニューアルした。購入した食材を自動で登録する機能と、登録した食材からレシピを検索する機能を追加している。サービスは東芝が支援している。

スマートレシートは、明細入りの購買レシートをデジタルデータに変換するサービスだ。利用者は紙のレシートを保管せずに、スマートフォンで購買履歴を確認できる。会員数は320万人を超え、導入している店舗は全国で約19,000店となる。導入する店舗側には、紙レシートのコストと紙の使用量を削減する効果を示している。

今回のリニューアルで押さえておきたいのが、レシートデータの使い道を広げている点だ。追加された食材管理の機能では、対象店舗での購入分から該当する食材がアプリに自動で登録される。買い物の前に、すでに手元にある食材を確認できる形になる。

購買の記録を手元の在庫として扱う構成は、レシートの位置づけを変えることになる。これまでレシートは支払いの証明と履歴の確認に使われてきた。何を買ったかというデータを食材の一覧として示せば、同じ記録が次の買い物の判断材料になる。

もう1つの機能がレシピ検索だ。アプリに登録された食材をもとにレシピを探せる形で、日々の献立を考える際の助けとして位置づけている。

この2つの機能は、売場に対して逆の方向にも働く。手元の食材が分かれば、すでに持っている物を重ねて買う場面は減る。一方で、レシピから必要な食材が示されれば、揃えるために買い足す物が出てくる。同じデータが、買わない判断と買う判断の両方につながる構造になる。

店舗側から見ると、レシートの電子化そのものにも実務上の効果がある。紙のレシートには用紙の費用が継続して発生し、プリンタの保守も必要になる。発行する枚数が多い業態であれば、この負担は積み上がる。

あわせて、アプリを通じて顧客との接点が残る点も、紙との違いになる。紙のレシートは店を出た後に捨てられることが多く、その後に何かを伝える手段にはならない。アプリ上に履歴が残れば、購入後も画面を開く機会が生まれる。今回追加された食材管理とレシピ検索は、買い物をしていない日にもアプリを開く理由を作る機能にあたる。

新機能の利用には、アプリを最新版に更新する必要がある。

リニューアルに合わせてキャンペーンも実施する。期間は2026年10月19日から11月30日までだ。

内容は2つに分かれる。1つは、登録した食材をもとにレシピを検索または閲覧すると自動で抽選に参加できるもので、1,000名に各200スマートレシートポイントが当たる。もう1つは、アプリ内のキャンペーン画面から新機能についてのアンケートに回答すると参加できる別の抽選で、200名に各500ポイントが当たる。両方に参加することもできる。

機能を使うこと自体を抽選の条件にしている点は、追加した機能を実際に試させる組み立てになる。アプリに新しい機能を加えても、既存の利用者が気づかないまま使われない状況は起こりうる。検索や閲覧を抽選の条件に置けば、一度は触れる機会が作られる。アンケートを別の抽選にしている点も、使った後の反応を集める構成だ。

なお、キャンペーンの内容は変更になる場合があり、アンケートの詳細はアプリ内で案内している。

出典:東芝テック株式会社 プレスリリース