フィリピンの外食大手ジョリビー・グループは、セブ市政府との新たな提携を通じ、高齢者や障がい者(PWD)向けのインクルーシブ雇用プログラムをビサヤ地方に初めて導入すると発表した。
今回の提携により、資格を満たす高齢者・障がい者が、ジョリビー、チャウキング、グリニッジ、バーガーキングの計36店舗で、カスタマーリレーションズスタッフとして働く機会を得られるようになる。セブ市との提携は、ビサヤ地方における初の取り組みであり、同プログラムにとって新たな節目となる。
ジョリビー・グループ・フィリピンの最高経営責任者(CEO)兼ジョリビー・ブランド・グローバル責任者であるJoseph Tanbuntiong氏は、「セブ市にこのプログラムを導入することは、インクルーシブな雇用機会をより多くのフィリピン人に届けるための重要な一歩です。事業を拡大し、より多くの地域社会に貢献していく中で、能力と意欲を持つ方々に意義ある機会を提供していきたいと考えています。この取り組みをビサヤ地方で初めて実現するにあたり、ご協力いただいたセブ市政府に感謝申し上げます」と述べた。
より多くの地域社会への機会拡大
プログラムをより多くの市や州に拡大することで、ジョリビー・グループと地方自治体のパートナーは、資格を満たす高齢者・障がい者が暮らす地域により近い場所で機会を創出し、彼らがつながりを持ち、生産的かつ積極的に社会参加できるよう支援している。
これまでの地方自治体との提携と同様に、セブ市政府は関連部署を通じて、応募者の受付・選考、必要な健康診断、研修や情報提供、モニタリングなどの支援を担う。一方、ジョリビー・グループは、採用された応募者に対し、業務オリエンテーションや研修を提供し、給与振込口座の開設も無償でサポートする。これらの支援体制は、首都圏(NCR)の各自治体との既存の提携モデルを踏襲したものである。
ジョリビー・グループ・フィリピンの最高人事責任者であり、ジョリビー・ブランド・インターナショナルの人事責任者も務めるRuth Angeles氏は、「ビジネス部門からのパートナーとして、ジョリビー・グループは地方自治体の雇用促進の取り組みを支援し続けます。私たちは、年齢や能力に関わらず、社会の一人ひとりが担うかけがえのない役割を尊重すべきだと考えています。そして何より、機会を最も必要としている人々にとって現実的で、アクセスしやすく、目的のあるものになってこそ、インクルージョンはより意味を持つと信じています」と述べた。
インクルーシブ雇用プログラムの積み重ね
同プログラムは2019年に開始され、サステナビリティ方針「Joy For Tomorrow」に沿う形で、これまでに1,000人超の高齢者・障がい者に就労機会を提供してきた。これまでも各地の地方自治体との提携を通じて拡大が進められている。参加店舗では、資格を満たす人材がカスタマーリレーションズをはじめとする接客業務で店舗チームを支え、顧客に温かい雰囲気を提供しながら、自身も地域社会で活動的かつ生産的な一員であり続けている。2025年には451人が新たに採用され、うち聴覚・言語障がいのある従業員が166人、高齢者が285人含まれていたという。
今回のセブ市との提携は、こうした取り組みをビサヤ地方へと広げるものであり、より多くの人々が参加し、貢献し、活躍できる職場づくりを目指すジョリビー・グループの継続的な取り組みの新たな一歩となる。
Sources: