インタセクト・コミュニケーションズ株式会社は、ユーシーカード株式会社と連携し、ウォークスルー型無人店舗でクレジットカードのタッチによる入店と自動決済に対応すると発表した。無人店舗への導入は2026年11月からだ。あわせて、同じ仕組みで使えるスマート冷蔵庫(AI無人販売冷蔵庫)の提供も始める。

インタセクトは、AIカメラによる商品認識を使ったウォークスルー型無人店舗を大学生協やホテルなどで展開してきた。

従来の課題として挙げられているのが、利用者側の手間だ。スマートフォンのWebアプリへの事前登録と決済手段の紐付けが必要で、初めての利用者や旅行者には負担になっていた。

無人店舗は省人化の手段として導入されるが、その代わりに利用者へ登録の作業を求める構造になりやすい。日常的に使う場所であれば一度の登録で済むが、通りがかりの利用では登録してまで買わない場面が出てくる。省人化で人件費を抑えても、買われなければ売上にならない。

今回の対応では、対応クレジットカードをタッチして入店し、商品を手に取ると自動で決済が完了する。レジ操作や再タッチは不要だ。アプリと会員登録も必要ない。

多言語に対応し、海外発行のカードも使える点も押さえておきたい。訪日客が利用する場面では、日本国内のアプリに登録してもらうこと自体がハードルになる。カードをタッチするだけで完結する形であれば、言語や決済手段の違いを越えやすい。

購入履歴の確認方法にも工夫がある。専用サイトでカード番号と購入日を入力すると、購入履歴の確認と領収書のダウンロードができる。

会員登録がない仕組みでは、購入履歴を利用者に紐づける手段がなくなる。カード番号と購入日で引き当てる形は、その制約への対応といえる。経費精算が必要な出張者などには、領収書を取得できるかどうかが利用の条件になる場面もある。

スマート冷蔵庫の提供開始も、設置場所の幅に関わってくる。店舗を構えられない場所でも、冷蔵庫1台分のスペースがあれば設置できる。ホテルのロビーやオフィス、施設の一角といった小規模な区画への展開が見込める形だ。

同社が挙げる期待される効果は3つある。空港、駅、商業施設、宿泊施設などでのスポット利用の拡大、訪日外国人向けの購買環境の整備、そして省人化や24時間運営を維持したまま決済手段を広げることだ。

24時間運営との組み合わせは、無人店舗の利点が出る部分でもある。有人の店舗では深夜の人員確保が課題になるが、無人であれば時間帯による制約が小さい。そこに登録不要の決済を組み合わせれば、深夜に通りがかった初回の利用者も取り込める。

今後は空港、交通結節点、観光地、商業施設、宿泊施設などの運営パートナーや、地域の金融機関、DX推進団体と連携して導入を広げ、機能強化を続けるとしている。

インタセクトは2000年設立で、観光DXや訪日誘客支援、システム開発などを手がける。資本金は9,856万円だ。ユーシーカードは1969年創業のクレジットカード会社で、みずほフィナンシャルグループの一員となる。

出典:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 プレスリリース