株式会社ファミマデジタルワンは、「ファミマふるさと納税」に北海道清水町と宮崎県都城市が新たに参画し、2026年10月15日10時からお礼品4商品を追加した。
「ファミマで受け取る」お礼品は、寄附後すぐに「ファミペイ」内へ電子クーポン(回数券)が届き、全国のファミリーマートで引き換えられる仕組みだ。利用には「ファミペイ」アプリのダウンロードが必要となる。
この仕組みで押さえておきたいのが、寄附額とお礼品の数量の関係だ。
北海道清水町の「かぶりつきカルパス」はプレーンと辛口の2種があり、寄附額3,000円で3個、4,000円で5個、5,000円で8個、6,000円で10個となる。1個あたりの寄附額に換算すると、3,000円の場合は1,000円、4,000円では800円、5,000円では625円、6,000円では600円だ。寄附額が上がるほど1個あたりの負担が下がる構成になる。
宮崎県都城市の「黒霧島25°ペット200ml」も同じ形だ。3,000円で2個、5,000円で4個、10,000円で9個となり、1個あたりは1,500円、1,250円、約1,111円と逓減する。「黒霧島25°パック900ml」は5,000円で1個、9,000円で2個、12,500円で3個で、1個あたりは5,000円、4,500円、約4,167円だ。
4商品のすべてで同じ設計が取られている点は、意図的な組み立てとして読める。カルパスの場合、寄附額を3,000円から6,000円へ2倍にすると個数は3個から10個へ3.33倍になる。黒霧島ペットでは寄附額を3,000円から10,000円へ約3.3倍にすると個数は2個から9個へ4.5倍だ。高額の寄附を選ぶ側に有利な配分になる。
回数券という形も、来店の回数に関わってくる。3個や10個といった数量を1回でまとめて受け取る必要がなく、複数回に分けて引き換えられる。10個の回数券を持つ客であれば、それだけ店舗を訪れる機会が生まれる。
店頭で受け取る形そのものも、通常のふるさと納税とは異なる。配送を前提とする場合、寄附から到着までに時間がかかり、配送の手配も必要になる。寄附後すぐにクーポンが届いて店舗で引き換える形であれば、受け取りまでの期間が短くなり、配送の工程も発生しない。
選ばれている商品も、この仕組みと噛み合っている。カルパスは常温で保管できる小容量のおつまみ、黒霧島は200mlと900mlの酒類だ。いずれもコンビニの通常の品揃えとして扱える商材にあたる。
既存の商品棚にある商品を使う構成であれば、店舗側に特別な在庫や設備は必要にならない。冷凍や冷蔵の管理が必要な商品、あるいは店舗の棚に収まらない大きさの商品では、この形は取りにくい。常温で小容量という条件が、店頭引き換えの前提になる。
店舗から見ると、ふるさと納税の寄附者が来店する機会が生まれる形になる。引き換えのために訪れた客が、同時に他の商品を買う可能性もある。普段その店を使っていない客が、引き換えをきっかけに来店する場面も考えられる。
自治体から見ても、配送にかかる費用と手間が減る。一方で、受け取れる場所が全国のファミリーマートになるため、その地域の商品を遠方の客にも届けられる。カルパスや焼酎のように持ち運びやすい商品であれば、店頭での引き渡しに向く。
商品の特徴も示されている。かぶりつきカルパスは、あっさりしたプレーン味とピリッと辛い辛口味から選べ、おつまみや小腹満たしに向くとしている。黒霧島は芋焼酎ならではのコクがありながらクセが少なく飲みやすい点が特徴で、原料のさつまいもは九州産100%の「黄金千貫」を使っている。
なお、店舗によっては取り扱いがない場合がある。「自宅で受け取る」お礼品も別途提供されている。
ファミマデジタルワンは2000年5月19日設立で、本社は東京都港区にある。