株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、カスタマーハラスメントへの対策と、採用活動におけるハラスメント防止の取り組みについて、2026年10月1日に公表した。加盟店のオーナーと従業員が安全・安心に働ける環境、そして来店客が安心して利用できる環境の整備を目的に掲げている。
同社は2022年10月に「カスタマーハラスメント対応ガイドライン」を策定している。今回はこのガイドラインを社員へ改めて周知するとした。
加盟店に向けては、冊子と動画で対応方法を案内している。軸となるのは3点で、「カスハラ対策について知ること」「相談体制を決めること」「店舗において周知と準備を行うこと」が挙げられている。オーナーから多く寄せられた質問への回答と対応内容については、専門家の監修を受けたうえで冊子などを通じて共有する形を採った。不明点がある場合に向けて、各都道府県の相談窓口も冊子に掲載している。
店舗での具体的な取り組みは2つある。1つは来店客への告知で、2024年10月から日本フランチャイズチェーン協会が作成したポスターを店内に掲示してきた。
もう1つが従業員名札の仕様追加だ。同じ2024年10月から、従来のひらがなとカタカナに加えて、アルファベットと漢字での表記を可能にした。さらに、本名ではなくビジネスネームを記載することも認めている。多様な従業員への対応に加え、安全面とプライバシー保護の観点を理由として挙げている。
従業員からの相談については、法令順守の観点から加盟店オーナーが直接対応する方針を示している。本部のお客様相談室内には「従業員の皆様のご相談窓口」を設けており、ここに相談が入った場合は、店舗経営相談員などの現場社員と連携してオーナーの対応をフォローする体制を取る。フランチャイズという形態では、本部が加盟店の従業員へ直接指示を出すことが労働関係の法令上難しいため、本部が窓口で受けた相談をオーナーの対応につなげる組み立てになっている。
採用活動におけるハラスメント防止の取り組みは、2026年10月1日から始めた。公式サイトの採用情報ページに採用活動基本指針と取り組み内容を明記し、就活ハラスメントに関する相談窓口を新たに設置した。採用活動に関わる社員に対しては、採用活動基本方針と関連ルールの周知と教育を継続的に実施するとしている。