株式会社ニチレイフーズは、「全国から揚げ調査2026」の結果を公表した。調査は2026年8月18日から31日にかけて、全国の20歳から79歳の男女14,061名を対象にインターネットアンケートで実施したもので、結果はニチレイフーズ調べによる。

好きなおかずのランキングでは、から揚げが65.5%で6回連続の1位となった。2位は餃子の62.5%、3位はハンバーグの62.4%だ。

この調査で押さえておきたいのが、好かれている度合いと食べる頻度が別の動きを見せている点だ。月1回以上食べる人の割合は全国平均で64.9%となり、2025年の調査から4.3ポイント低下した。好きなおかずとしては1位を保ちながら、実際に食べる頻度は下がっている形になる。

入手の経路にも変化が見られる。2019年と比べて、惣菜で買う人と冷凍食品を使う人が増え、手作りする人が減った。惣菜は36.9%から41.0%へと4.1ポイント上昇している。から揚げの入手方法が「作る」から「買う」へ移ったという整理だ。

この変化の背景として読めるのが、1食あたりの価格だ。調査では手作りが423.4円、外食が513.0円、専門店が508.9円、冷凍食品が374.6円、コンビニが325.3円となっている。

価格を並べると、最も安いのはコンビニの325.3円で、次が冷凍食品の374.6円だ。手作りの423.4円はこの2つより高く、コンビニとの差は98.1円になる。手作りはコンビニの約1.3倍という計算だ。最も高いのは外食の513.0円で、コンビニの約1.6倍となる。

作るより買う方が安いという関係は、入手方法が買う方向に移っている動きと噛み合う。から揚げは油を使う調理のため、材料費のほかに油や調味料も必要になり、調理後の片付けも生じる。手間をかけた結果の金額が買う場合より高ければ、作る理由は薄れる。

売場の側から見ると、惣菜と冷凍食品の両方が伸びているという結果は、どちらにも需要があることを示している。価格では冷凍食品の374.6円が惣菜や専門店より低い水準にあり、買い置きできる点も手作りとは異なる。一方、惣菜は調理の手間も加熱の手間もかからない。同じ商材が複数の売場で扱われ、それぞれ別の理由で選ばれる構造になる。

地域による差も出ている。都道府県別の喫食率では、宮崎県が73.3%、鹿児島県が72.0%、大分県が71.0%と九州勢が上位に並ぶ。全国平均の64.9%と比べて、宮崎県は8.4ポイント高い。

手作りの1食あたり価格では、都道府県別の1位が大分県の518.3円だった。全国平均の手作り423.4円を94.9円上回る水準で、外食の全国平均513.0円も超えている。喫食率でも上位に入る県で、手作りにかける金額が高いという結果になる。

部位の好みでは、ももが81.7%、むねが44.4%だ。ももがむねの約1.8倍の支持を集めている。

このほか、同社のファンを対象にした別の調査も実施している。調査期間は2026年8月27日から9月7日までで、回答者433名のうち条件に合う264名を集計した。冷凍食品のから揚げについては「米類」との組み合わせが88.3%を占め、夕食での利用も多いという結果だった。

米と合わせて食べる割合が約9割という数字は、売場での関連陳列に関わる部分だ。冷凍のから揚げを買う客の多くが主食として米を用意していることになる。パックご飯や冷凍米飯との組み合わせを示す構成も考えられる。

リリースでは、から揚げ強化月間が毎年10月(日本唐揚協会による取り組み)であることにも触れている。調査結果の公表を10月に合わせた形だ。

なお、「食MAP」およびTI値は株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標とされている。

出典:株式会社ニチレイフーズ プレスリリース